俺の翼に乗らないか?

スターフォックスの一ファンのブログ

輪廻から解き放たれ、誰も知らない次元へ

2016年03月05日 22時07分37秒 | スターフォックス ゼロ
Star Fox Zero: The Completionist interviews Shigeru Miyamoto!


 23:30あたり。

『今度はね……すごくこだわってるのは、あの、アンドルフってのは、ただ悪いヤツなのか……って。で、あの、ペッパーってのはただ良いヤツなのかって』
『双方に考えがあって言い分があって、それが何だったのかってことをけっこう、今回考えて、それと……あのフォックスのお父さんとペッパーとの関係はどうっだったのみたいなことをもう少し深く考えて、ドラマを入りこみやすく設定をしてます』


 宮本さんって、ペパー将軍のこと「ペッパー」って言うの? 英語だとPepperの発音がペパーだろうがペッパーだろうが変わらないのかもしれないけど。
 いや違う。重要なのはそこではなくて。

 ゲームにとって、スト―リーは背景みたいなものだから、そんなに重要視されないものだ、それでしょうがないんだ、と思ってきた。前面に出てはいけないものだと。
 でも心の底ではそこがいちばん知りたいところで、いつか応えてくれないかな、と密かに願ってもいた。

 ……答えが知れる。

 生きていて良かったな。

 宮本さんがこう公言する以上、『ゼロ』のアンドルフは、『64』のように純粋な悪として倒されるだけの存在としては、描かれないはずだ。
 それは同時に、『コマンド』でアッシュが担った、善の側面という役目も不要になることを意味する。

 物語は永遠にめぐる輪廻から解き放たれた。
 ここから先の物語は、誰も知らない。創り主である宮本さんたちクリエイター以外は。

 『同じものを作っても仕方がない。前に作ったものを越えなくてはならない』ってことは、クリエイターなら誰しも考えるのだと思うけど……いろんな制約のなかでのものづくりでは、実現できないこともある。
 でも今回は、実現したんだよね? そうなんだよね?

 幸せなため息を、私はつく。