自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

【私見】残念な手賀沼花火大会中止=開催すべき3つの理由

2012年04月28日 04時45分25秒 | 柏市情報
 27日、平成24年度の「手賀沼花火大会」中止が柏市から発表された。「限られた予算の中で、最優先事業である放射能対策の経費をより多く確保する必要がある」ことが理由だ。手賀沼花火大会は毎年、柏・我孫子両市の合同開催であり、今回も2市の関係者の協議の下、中止が決定されたという。昨年度も、東日本大震災が起こった昨年度は来場者の安全確保が保障できないとの理由で開催されず、2年連続での中止。今年度は、是が非でも決行すべきだと私は思う。

 理由は3つ。まず、費用対効果。確かに国の除染に対する補助も進まず、緊縮財政であることは確かである。だが、平成24年度の当初予算では、警備費用や会場設営費として1260万円が計上されている。直近の開催である22年度の柏・我孫子両市の総事業費は6200万円だ。それに対し、来場者数は柏市会場26万人、我孫子市会場15万人で合計41万人。これだけ多くの方が手賀沼に足を運んでくれる機会であり、当然経済的な効果も期待できる。上記の理由で自ら放棄することが得策とは思えない。

 2つめは「手賀沼の夏の風物詩」が風化してしまうこと。今年開催しなければ、「不況のため協賛金が集まらない」とのことで中止になった21年度、昨年に続きここ5年で3度目の中止。これでは以前からの住民もしらけるし、新しい住民に花火大会が浸透しない。「手賀沼は貴重な観光資源」という考えとも逆行する。

 そして、除染だけが放射能対策ではない、ということ。前議会で私は「放射能問題でついてしまった柏への悪いイメージを払しょくすることが、今後の大きな課題である」と訴えた。その中で、「イメージ回復のための施策は?」との問いに「イベント等を開く中で「メディアに取り上げていただけるようなイベントを企画し、われわれは安心・安全の中で普通に生活していることを、伝えていけるような形ができればな、と認識している」と答弁があった。これこそ絶好の機会である。(参考:議会報告
 
 以上の理由から、私は開催する方が市と市民の利益になると考える。今後、合同開催であることが影響しているかなど協議の細かい経過も含め、さまざまな角度で市側と議論しなくてはならないと思う。

<了>
コメント (1)
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スポーツと教育について=議会報告(7)

2012年04月10日 13時33分45秒 | スポーツ政策

 3月議会の質疑並びに一般質問において表題の件について質問いたしました。教育の場としてメインになるのは、学校と家庭であることは言うまでもありません。しかし、子ども達が学び、社会性や感性をみがく機会は、それ以外にも塾であったり習いごとの教室であったりさまざまです。もちろん、地元のスポーツチームも大きな役割を担っていると思います。そこで、市として教育という観点でスポーツをどう考えているのかを質しました。

質問の要旨
 教育の場は学校、家庭、塾や習いごとの教室などさまざまだが、スポーツチームももちろん大きな役割を果たしると思う。違う学校の生徒とチームメートになったり、対外試合を行うことで子どもにとってそれまでのコミュニティを超えたところでの交友関係が築けるといった効果もある。こういった活動を市はどう捉えているか、またすでに行っている取り組みはあるか。

答弁の要旨(答弁者=生涯学習部長)
 学校教育以外で子どものスポーツに大きな関わりを持ち、中心的役割を担っているのはスポーツ少年団だ。主に小学生を中心として現在11種目37団体が活動している。少子化が進む中においても1000人以上の登録者数維持しており、数多くの対外試合など活発に活動している。
 スポーツ少年団の活動は、単に子ども達の競技力を高めるだけでなく、スポーツを通して健全育成を図るという側面もあり、市としても支援している。市ではスポーツプロジェクトとして、校庭などで気軽に遊べる外遊び、スポーツへの関心を高めるための親子スポーツを重点プロジェクトして進めている。外遊びについては放課後を利用した鉄棒教室、親子スポーツに関しては親子体操教室などを実施し、子どもの運動機会の日常化を目指している。

 懸念していた少子化による活動団体の減少は、現在のところ起こっていないようでひと安心しました。とはいえ、これ先も少子化はつきまとう問題であり、子ども達がスポーツをする機会を確保できるように、市の支援を強化できるように取り組んでいきたいと考えています。 
 私は子ども時代、リトルリーグに入っていました。まだ精神論や根性論がまかり通った時代でもあり、監督も厳しい人でした。しかし、今社会人になってみると、現在は時代錯誤と思われがちなスパルタ式の指導も地元だけでなく違う学校の友達と交流を持ったことも、自分の人格形成に大きな役割を果たしてくれたと思っています。これからの子ども達にも、同じ経験ができるように「教育とスポーツ」は、今後もっと掘り下げていきたいテーマです。

<了>

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柏レイソルとACLについて=議会報告(6)

2012年04月04日 17時50分09秒 | スポーツ政策

 3月議会の質疑並びに一般質問において表題の件について質問いたしました。前議会でも取り上げたとおり、レイソルのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場は、柏市にとっても大変喜ばしいことです。レイソルを応援し、勝利の喜びをを分かち合うことで郷土愛、誇りを持ってもらう――。それは素晴らしいことですが、これからの行政はもっと踏み込んでいかなくてはなりません。このチャンスを生かし、市の価値を高め利益を生み出すことが必要なのです。

質問の要旨
 ACL開幕を控え(質問日は3月6日)、レイソルへの市民の期待が高まっている。12月議会では私の「ACLに向けてどのような支援を考えているか」という問いに対し、「アジアの強豪チームとサポーターをお迎えするに当たり、柏市では対戦チームの練習場所の確保やスタジアムまでの案内方法等をチームおよび地元商店街と協議し、円滑な運営を支援していきたい」とご答弁いただいた。大会の開幕を控え、その後の進ちょく状況は。
 また、同じく12月議会において「柏を冠するチームが大きな舞台に出ていくことは市としてもチャンスだ」と申し上げたところ、「柏市を国内外に知っていただく絶好の機会と捉えている。柏の名を世界に発信する施策を検討したい」とのことであった。具体的に、どういった取り組みを行うのか。

答弁の要旨(答弁者=地域づくり推進部長)
 ACLは、柏市内で行われる初めての大きな国際スポーツ大会であり、柏市を国内外に知っていただく絶好の機会だと捉えている。前回の議会でも答弁したが、柏レイソルとも連携しながら対戦チームの受け入れの用意を整えている。
柏で行われる最初の試合は3月21日だが、海外から訪れる方も多いと思うので、歓迎ムードを高めるために柏駅前にフラッグを掲示するほか、スタジアムまでのスムーズな誘導、またインフォメーション協会などの協力を得ながら、柏の魅力をPRするパンフレット等の配布を行っていく。また、市民に関心を持っていただくために、広報かしわ3月15日号で大きく取り上げる予定である。

第2問
――柏市を知っていただく絶好の機会と捉えているということで、数々の取り組みを行っているようで素晴らしいことだと思う。その中で、例えば永野(正敏)議員がかねてから提案しているゆるキャラをこのタイミングでつくり、ACLのPRとゆるキャラのPRを相互的にやる、といったことは検討したのか。
(地域づくり推進部長) 今はインフォメーションセンターのことをいろいろ検討しているところだ。
――議会で各部長はじめ執行部が一堂に集まっているのは、ほかの部署に関する質問や提案でも様々な角度から精査し、取り入れるためだと考えている。せっかくのチャンスなのだから、もっと積極的に生かして、今後ぜひ勘案しながら業務を進めていってほしい。

 繰り返しますが、ACLは柏市にとって大きなチャンスです。答弁からも何度もその旨の発言が出ているのですが、まだまだ足りないと思っています。すでに柏で1試合行われましたので、その反省も含めて今後のさらなる取り組みに期待したいところです。
 また、2問目で取り上げたゆるキャラの話ですが、縦割の弊害というか、お役所仕事ではいけないよ、と。本当にACLを「柏を知ってもらう絶好の機会」と捉えているなら、議会でかねてから永野議員が提案していることですから、こうした発想も出てきて然るべきだと思います。採用するかどうかは別ですが……。いずれにしても、今後も様々な可能性を検討していく体質づくりを議員の立場から訴えていくつもりです。

<了>

■関連リンク
12月議会 ACL出場を含めた柏レイソルの支援について

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交通弱者への対応とオンディマンド交通=議会報告(5)

2012年04月02日 17時35分03秒 | 政治・議会活動
3月議会の質疑並びに一般質問において中学校での交通政策、特に旧沼南地区における交通弱者対策と交通事故対策について質問いたしました。
まず、旧沼南では合併時の都市計画の関係もあり、これまでコミュニティバスを走らせていました。しかし、経営的に非効率であることなどから改善が必要と判断され、オンディマンド交通への転換を進めております。この方針には何の問題もないと思いますが、行政事業は一方を立てればどこかが必ずへこむもの。この場合、新しい交通事業の発足で地元の交通業者が打撃を受けるようでは困ります。また、オンディマンド交通はタクシー会社の協力なしでは不可能です。今回はそんな観点で質問をいたしました。
また、交通事故はどんな気を付けてもゼロにすることが難しい積年の課題です。昨今では自転車の危険運転など新しい問題も発生しています。そこで、事故対策についても市の方針を質しました。

質問の要旨
沼南地区におけるオンディマンド交通に関して現在の状況、特に地元業者との調整はどうなっているか。
また、柏市内の道路は交通量に比べて狭い。歩道がない、あるいはあってもガードレールで区切られておらず、一段高くなっているところも多い。実際に交通を行っていても危険を感じることが多々あるが、現在どういう事故対策を行っているか。それと、身近な問題としてカーブミラーや横断歩道、信号等の設置を市民から要望されることがあるかと思うが、どの程度実現できているか。

答弁の要旨(答弁者=土木部長)
オンディマンド交通に関しては、バス事業者についてはコミュティバス運行会社の東武バスイースト株式会社に説明し、その後市内にバス路線を有する2社に伝え、ご理解いただいている。タクシー事業者に関しては、柏地区タクシー協会に方針を説明した後、事業実施に向けた協力体制の王地区と目標や課題設定について、2月から勉強会を始めたところである。また、関係する地域の区長にも昨年11月以降に説明をした。また、道路運送法上で必要な地域交通会議を開始したところであり、よりよい事業計画にするため今後は公共施設などでのアンケート調査などを行い、交通手段のニーズ把握に努めたい。
交通事故対策については毎年、事故多発個所について千葉県警本部、柏警察署、国、県、市の道路管理者が集まり、共同現地診断等を実施し関係機関と意見交換して対策の検討をしている。市民からの要望に関しては、カーブミラーは地元の総意として町会等から関係者の同意書を添付して上申書を提出していただき、現地調査の上、必要を考慮し設置している。横断歩道、信号については地元の要望を受け、警察署に提出をしているが、道路の規制に関わることであり、実現率は高くないのが現状である。

第2問
――オンディマンド交通に関して、勉強会等で地元業者から意見をいただくようなことはあるか。
(土木部長) まだ第1回ということで、協力体制の構築という点で皆さんどうでしょうかという話。オンディマンドの考え自体が他自治体と柏市では違ったところもあるので、その点で事業者と十分に協議をして、詰めていこうと考えている。
――公共事業を進めるうえで、地元で商売されている方というのは当然思うところもある。お互いに納得のいく事業になるように、交渉していただくようお願いする。
個人的に地元事業者にお聞きしたところ、オンディマンド交通の導入には、概ねご理解いただいているようです。交通弱者にとって足の確保は生活に直結する問題なので、ぜひご協力いただればと思います。
交通安全対策の難しいところは、絶対に事故は0にならないこと。少しでも確立を減らすためにガードレールや信号が必要。今後も積極的に県警等にはたらきかけていくように要望して参ります。

<了>

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中学校の武道必修化について=議会報告(4)

2012年04月01日 13時06分58秒 | 子育て・教育政策
3月議会の質疑並びに一般質問において中学校での武道必修化について質問いたしました。柔道での事故を問題視する声も聞かれますが、最初にはっきり申し上げておきたいのは、私はこの施策に大賛成です。しかしながら、安全対策は万全にするべきだという意見は間違いなく、また「柔道に限らず100%安全なスポーツはない」ことを現場に再認識してほしいとの思いで質問をいたしました。

質問の要旨
私も中学時代、体育で柔道を習いまして、大人になった今振り返っても大変有意義であったと思っている。必修化前も柔道を取り入れている学校は多々あるわけだが、今こそ現場の皆さま方に「100%安全な競技はない」ということを再認識していただくいい機会なのではないか、と思っている。この武道必修化を受けて、市で教員、学校側へどのような指導を行っているのか、また事故防止、安全対策としての取り組みにどんなものがあるのか。

答弁の要旨(答弁者=学校教育部長)
柔道の実施に当たり、安全対策を強化するため、「スポーツ事故の現状とその防止」をテーマにした研修を開催している。また、医学的見地から事故原因と防止策について各中学校の管理職、体育科教員に周知する。
新年度には柏市柔道連盟による柔道実技講習会の実施、柔道指導上の留意点を示したガイドラインの作成を予定している。なお、柔道を取り入れる9校に関しては、有段者を指導者とする体制の整備に努めていきたい。いずれにしても、教育委員会として生徒の安全面、事故の防止を第一に考え、実態に応じた事業実施に努めたい。

第2問
――研修会等の取り組みも大事だが、私の経験からも最も大切なのは教員はもちろん、生徒の側も危険だと意識を持つことだと思う。例えば水泳ではだったら溺れたら一大事だということを教員も生徒も分かっている。そういう意識の共有について、教育長はどうお考えか。
(教育長)危険の意識を共有するように、研修を積んだり実技もやった上でどこまで学習指導要領に沿って安全にできるか検討しながらやっていきたい。
――私が中学の体育で柔道をやってみて、運動の苦手な子とは組手などをやった時もどれくらいの力で投げればいいのかとか、全然一本じゃなくても一本にしてしまって試合を切るとか、生徒の判断でやっていた。そういう思いやりとか、状況判断というのを育てるには、武道が適していると思う。事故が起こるとどうしても「けしからん」ということになってしまう。武道を通して生徒にいろいろなものを学んでもらうために、安全対策にしっかり取り組んでいただきたい。

今回の必修化を受けて「投げ技禁止、組手は座った状態で」などという自治体もあるようですが、そんなことをしていたら日本の子供はどんどん弱体化し、世界に後れを取っていくことでしょう。教育の観点でいえば、「過保護」と「安全の確保」を混同しないように対策をしっかり行うことがこの件の課題と認識しております。いずれにしても、現場への意識徹底を今後も要望して参ります。

<了>


関連リンク
中学校武道・ダンスの必修化(文部科学省)
中学校の武道必修化 (YAHOO!トピックス)

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