なばな鍼灸院@田原市 菜の花のように「快活」「明るさ」を取り戻す治療をおこなっていきます。

頭痛、肩こり、腰痛だけでなく、メニエール病や不妊症に対してツボのご紹介や地域情報を発信していきます。

いのちの授業 米沢ゼミ

2017-11-16 12:24:52 | 勉強会レポート
皆さんこんにちは 田原市の

なばな鍼灸院です

一雨毎に寒さが強くなる季節に

なってまいりました

今日から日本列島は強い寒気に覆われ

日曜日には平野部でも雪が

降るかもしれないという予報が

発表されています

温度管理には十分気を付けてましょう



さて 先週11月11日(土)に

豊橋総合福祉センターにて開催された

命を考える・命から考えるを主題とした

米沢ゼミに参加してまいりました






今回のテーマは

~長寿時代の哲学­「人生の午後は長い」
 105歳 日野原重明先生
        からのメッセージ­~

という内容でした


人生 古希(70歳)時代はすでに過ぎ去り

現在 100歳以上の超長寿の方はすでに

6万7824人(厚生労働省調べ)となり

100歳の人生設計を描くことが

切実な時代となりました

その道標をいち早く示し

自らがモデルとなった人が

今年の7月に105歳で亡くなられた

「100歳過ぎても現役医師」で有名な

日野原重明先生です


日野原先生は2000年に

新老人の会を結成しました

「新老人」とは 老人は75歳以上とし

自立して生きる新しい老人の姿のこと

ただ単に元気な老人ではなく

「次の世代 若い人にいつか来る
  人生の午後を生きるモデルになる」

生き方をすることが目標となります


新老人の会は

① 愛し愛されること

② 創(はじ)めること 
  いくつになっても
  何かを創めることを忘れない

③ 耐えること 耐える経験こそが
  人としての感性が磨かれ不幸な
  人への共感と支える力が備わる

をモットーとし現在 新老人の会は

約10,000名の会員数がおられます


日野原先生は1970年日本赤軍による

よど号ハイジャック事件で

4日間の機内監禁後に100名の乗客と

ともに奇跡的に空港に降り立つという

経験をされています

その時の体験を日野原先生は後に

このように語られました


「私は足の裏にこの地球に無事

帰ったことを感じた瞬間

私の命が与えられたのだと直感しました

同時に私は生きているのではなく

生かされていることに感謝しました

妻と一緒に泣きながら

これからは自分の命を人のために使おうと

決心し それが人生の支えになった」

とおっしゃられました


その後 日野原先生は1980年に

緩和ケアやホスピスという用語や

取り組みがない時代に

「延命の医学から生命
       (いのち)を与えるケアへ」と

題した講演をおこいました


1995年 オウム真理教による

地下鉄サリン事件の際

中毒患者640人を入院させて多くの方を

救っておられます

これは日野原先生が1992年に新しく

建設された聖路加国際病院の病室や

廊下 礼拝堂を広く設計し

未曾有の災害時でも多くの患者さんを

受け入れる態勢ができていたために

可能となった出来事でした

昭和20年3月10日の「東京大空襲」の際

日野原先生が搬送されてくる被災者の

治療にあたった時 

病院に入ることもできず

亡くなっていった大勢の患者さんが

いらっしゃいました

その時の経験が大災害に耐えられる

病院を絶対作って見せるという

決意へとなったそうです


また 高血圧・がん・糖尿病等などの

当時は「成人病」と呼称され誰もが

罹患し防ぐことができないものとして

認識されていました

しかしこの症状は生活習慣を

改善することによって

予防することが可能であるという事から

「生活習慣病」への「命名」に尽力され

予防医学の重要性を

世間一般に広められました


病気を治すことが医者ではなく
       いのちを診るのが医者だ


我々鍼灸師にも同じことがいえます

もちろん病気を治すことも大事ですが

病気だけに捉われて

患者さんの本当の気持ちを

見落としてはいけないということを

改めて日野原先生のお言葉に

気付かされました






今回のゼミのなかで日野原先生の

残された言葉で最も印象に残ったのは


「最近僕は運動不足より感動不足の方が

深刻なのではないかと思います

だからあなたとも一緒に心を躍動させて

感動の気持ちを分け合いたいな

と思うのです」


という言葉でした

みなさんは最近感動してますでしょうか?





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