過去からの刺客でシャーリーが亡くなった。
彼女の死が今回19話のゼロへの反逆のスイッチを押した。
人柱の少女、シャーリーは死の前に魔王を守る斎姫になろうとしていた。その望みは果たされず、孤独な魔王は自ら造り上げた世界からさえも拒絶された。
感想、追走と妄想が暴走していましたが、いつの間にか2次創作までやりかけてた・・・。
ただ、もし公式で星刻が扇を処分する方向に進んだとしても、すでに明日は20話の放送ですけど、処刑までは行かないまま終わるでしょうね。いくら総司令でも古株のゼロの部下を処断するのは、星刻としても難しい決断になるでしょうし。
さて、そもそもなぜ扇・藤堂は反逆したのか?
第2皇子があおったのはもちろんですが、藤堂に関しては彼がすでに軍人でなくテロリストになりきっていたこと、扇は・・・間接的ですがシャーリーの死がスイッチであると結論しています。
ゼロのきわめて利己的かつ勝手な命令で朝比奈が死んだ。「省吾」の呟きは、藤堂が四聖剣と上司部下のつながりだけでなく家族的なつながりを暗示します。その朝比奈が最後に残した通信記録。虐殺の証言。ここで思うのですが、虐殺させるような司令官だから反逆していいという理屈はないのでは。(普通の軍組織でも虐殺事例は多数あるしね)。
朝比奈はもともと四聖剣では一番若くて、弟か息子みたいな存在でした。その朝比奈が『なぜ、死んだ?』
もともと朝比奈も千葉もゼロには疑念を呈していました。それが藤堂の言葉でここまで付いてきた。朝比奈の理不尽な死を悼む想い。責任は自分の判断にある。そこに扇の言葉。ゼロこそ、すべての悪因だと。
ここで扇のサイドです。扇に反逆という決断をさせたのは女、ヴィレッタの説得です。説得というか、愛を秤の一方にかけての強請かも。
追い詰められたとき、「君を好きになってしまったんだ」との告白。お互いがお互いの命を命がけで守りあった。扇とヴィレッタが真剣に『愛』を持ち合っている事は否定できません。
むしろ、遊びなら良かったのに・・・。
では、ヴィレッタはなぜ裏切ったのか。
そもそもヴィレッタはブリタニアの軍人です。扇の事で脅されてゼロに付いただけで。だから、厳密には裏切りとはいえません。
オレンジ卿が来たときの「私を解放して欲しい」との言葉。ゼロから、扇への想いから、ブリタリアの階級社会から。小生にはあの言葉は「私を自由にして欲しい」と聞こえました。
ヴィレッタは扇に自分がなぜ脅されていたのかも訴えたでしょう。「お前が悪い。お前と出会わなければ、お前を愛さなければ私は、・・・私は国を軍をすべて裏切った。もうお前しかいない」とか訴えられたら、根っから純朴な扇さんはそりゃいちころでしょう。しかもそれはヴィレッタの本心ですし。「お前と生きたい。どこでもいい。もう一度、今度は私自身で」
そんな言葉を交わした後で、第2皇子と会って、あの「日本を返せ」の言葉には、彼女の声も在ったのでは。
あの時第2皇子はコーネリア姫の「交渉できる立場か」という脅し文句を制しました。推測するに第2皇子はすでにヴィレッタを懐柔していたのでは。ヴィレッタがロロとは別行動でこっそり扇に会った事がその根拠です。あの時すでにヴィレッタはゼロがもと皇子であると知っていた。教えられたから。もしも、超合衆国が勝利しても自分やロロに「やさしい世界」は無いと判った。それならば、自分が軍人として行動しその功績で、出世すれば、そこでなら扇と・・・。
「たとえ、偽りから始まった関係でもあの想いに嘘は無い。お前は俺の弟だ」。ルルーシュの台詞ですが、・・・うちのおろかで愛しく小柄な兄にも言わせて見たい名台詞だなー・・・、と、ともかく「そのときの感情に嘘は無い」というのはあるとおもうのです。ルルーシュに限らずヴィレッタも。
たとえ、シャーリーに記憶は無くても1年間教師と生徒として過ごした。部活の担当教師でもある。接触時間はむしろルルより多いぐらいでは。もちろん量と質は比例関係であるとは限りませんけど。でも、「ラブ・アタック」のときの台詞からしても、「お前を助けるため私を撃った」、シャーリーがルルを愛していることは理解している。
ヴィレッタ自身が扇に持つ複雑で、でもただ好きだという想い。それと対比して、ときにはシャーリーがうらやましくなったり。記憶がないから、純粋に好きでいられる少女を。
そのシャーリーが死んだ。
死因は公的には自殺。でも、そんなことヴィレッタは信じない。上官のスザクから、ルルへの疑いの気持ちを聞かされたかもしれません。あるいは、ロロが実行犯である事は確信していたのかも。
なにしろ、平気で殺す子だと良く知っていますから。ロロの幼い愛と独占欲。それも見ていれば簡単にわかったでしょう。
そして、ゼロからはなんの言葉も説明もなかったでしょうね。それができるルルなら孤独にはならないから。
故意か、偶然か、いずれにせよシャーリーの死がルルの存在によって引き起こされたことは確信できるはずです。
「もう、巻き込みたくない。」
あのときの言葉は偽りだったのか。そうも思ったでしょう。
シャーリーの葬儀のとき、パソコンで舐めるように画面を見ていて気が付きました。ヴィレッタは悲しんでいる。
造りものの箱庭でも感じた感情はほんもの。あるいは、(私が本当に教師でこいつらがただの生徒だったら、それなりにかわいかったかも)そんなふうにも思ったこともあったのでは。そのイメージの中、自分の隣に同僚の扇がいて。
多くの人々の不信と不安の中、ブラック・ベリオンの本当の犯人はゼロとの声が。それを一番否定し、「それでも俺は、俺たちは日本のためにゼロを信じるしか、」そんな言葉を言ってくれるはずの扇が逆の立場をとった。
将棋崩しのようにゼロの世界は壊れていく。人柱の少女が逝ってしまったから。
彼女の死が今回19話のゼロへの反逆のスイッチを押した。
人柱の少女、シャーリーは死の前に魔王を守る斎姫になろうとしていた。その望みは果たされず、孤独な魔王は自ら造り上げた世界からさえも拒絶された。
感想、追走と妄想が暴走していましたが、いつの間にか2次創作までやりかけてた・・・。
ただ、もし公式で星刻が扇を処分する方向に進んだとしても、すでに明日は20話の放送ですけど、処刑までは行かないまま終わるでしょうね。いくら総司令でも古株のゼロの部下を処断するのは、星刻としても難しい決断になるでしょうし。
さて、そもそもなぜ扇・藤堂は反逆したのか?
第2皇子があおったのはもちろんですが、藤堂に関しては彼がすでに軍人でなくテロリストになりきっていたこと、扇は・・・間接的ですがシャーリーの死がスイッチであると結論しています。
ゼロのきわめて利己的かつ勝手な命令で朝比奈が死んだ。「省吾」の呟きは、藤堂が四聖剣と上司部下のつながりだけでなく家族的なつながりを暗示します。その朝比奈が最後に残した通信記録。虐殺の証言。ここで思うのですが、虐殺させるような司令官だから反逆していいという理屈はないのでは。(普通の軍組織でも虐殺事例は多数あるしね)。
朝比奈はもともと四聖剣では一番若くて、弟か息子みたいな存在でした。その朝比奈が『なぜ、死んだ?』
もともと朝比奈も千葉もゼロには疑念を呈していました。それが藤堂の言葉でここまで付いてきた。朝比奈の理不尽な死を悼む想い。責任は自分の判断にある。そこに扇の言葉。ゼロこそ、すべての悪因だと。
ここで扇のサイドです。扇に反逆という決断をさせたのは女、ヴィレッタの説得です。説得というか、愛を秤の一方にかけての強請かも。
追い詰められたとき、「君を好きになってしまったんだ」との告白。お互いがお互いの命を命がけで守りあった。扇とヴィレッタが真剣に『愛』を持ち合っている事は否定できません。
むしろ、遊びなら良かったのに・・・。
では、ヴィレッタはなぜ裏切ったのか。
そもそもヴィレッタはブリタニアの軍人です。扇の事で脅されてゼロに付いただけで。だから、厳密には裏切りとはいえません。
オレンジ卿が来たときの「私を解放して欲しい」との言葉。ゼロから、扇への想いから、ブリタリアの階級社会から。小生にはあの言葉は「私を自由にして欲しい」と聞こえました。
ヴィレッタは扇に自分がなぜ脅されていたのかも訴えたでしょう。「お前が悪い。お前と出会わなければ、お前を愛さなければ私は、・・・私は国を軍をすべて裏切った。もうお前しかいない」とか訴えられたら、根っから純朴な扇さんはそりゃいちころでしょう。しかもそれはヴィレッタの本心ですし。「お前と生きたい。どこでもいい。もう一度、今度は私自身で」
そんな言葉を交わした後で、第2皇子と会って、あの「日本を返せ」の言葉には、彼女の声も在ったのでは。
あの時第2皇子はコーネリア姫の「交渉できる立場か」という脅し文句を制しました。推測するに第2皇子はすでにヴィレッタを懐柔していたのでは。ヴィレッタがロロとは別行動でこっそり扇に会った事がその根拠です。あの時すでにヴィレッタはゼロがもと皇子であると知っていた。教えられたから。もしも、超合衆国が勝利しても自分やロロに「やさしい世界」は無いと判った。それならば、自分が軍人として行動しその功績で、出世すれば、そこでなら扇と・・・。
「たとえ、偽りから始まった関係でもあの想いに嘘は無い。お前は俺の弟だ」。ルルーシュの台詞ですが、・・・うちのおろかで愛しく小柄な兄にも言わせて見たい名台詞だなー・・・、と、ともかく「そのときの感情に嘘は無い」というのはあるとおもうのです。ルルーシュに限らずヴィレッタも。
たとえ、シャーリーに記憶は無くても1年間教師と生徒として過ごした。部活の担当教師でもある。接触時間はむしろルルより多いぐらいでは。もちろん量と質は比例関係であるとは限りませんけど。でも、「ラブ・アタック」のときの台詞からしても、「お前を助けるため私を撃った」、シャーリーがルルを愛していることは理解している。
ヴィレッタ自身が扇に持つ複雑で、でもただ好きだという想い。それと対比して、ときにはシャーリーがうらやましくなったり。記憶がないから、純粋に好きでいられる少女を。
そのシャーリーが死んだ。
死因は公的には自殺。でも、そんなことヴィレッタは信じない。上官のスザクから、ルルへの疑いの気持ちを聞かされたかもしれません。あるいは、ロロが実行犯である事は確信していたのかも。
なにしろ、平気で殺す子だと良く知っていますから。ロロの幼い愛と独占欲。それも見ていれば簡単にわかったでしょう。
そして、ゼロからはなんの言葉も説明もなかったでしょうね。それができるルルなら孤独にはならないから。
故意か、偶然か、いずれにせよシャーリーの死がルルの存在によって引き起こされたことは確信できるはずです。
「もう、巻き込みたくない。」
あのときの言葉は偽りだったのか。そうも思ったでしょう。
シャーリーの葬儀のとき、パソコンで舐めるように画面を見ていて気が付きました。ヴィレッタは悲しんでいる。
造りものの箱庭でも感じた感情はほんもの。あるいは、(私が本当に教師でこいつらがただの生徒だったら、それなりにかわいかったかも)そんなふうにも思ったこともあったのでは。そのイメージの中、自分の隣に同僚の扇がいて。
多くの人々の不信と不安の中、ブラック・ベリオンの本当の犯人はゼロとの声が。それを一番否定し、「それでも俺は、俺たちは日本のためにゼロを信じるしか、」そんな言葉を言ってくれるはずの扇が逆の立場をとった。
将棋崩しのようにゼロの世界は壊れていく。人柱の少女が逝ってしまったから。