失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「グッド・バイ・マイ・ラブ」 松崎しげる 1993年

2010-05-27 | 
ノエビアのCMに使用された曲シリーズ。鶴田一郎のツルっとした美人イラストのバックに、一流シンガーによる過去のヒット曲のカヴァーが流れる。1988年から10年以上も続いたCMシリーズで、計24曲が製作された。基本はオリジナルが女性シンガーなら男性シンガーがカヴァー、またはその逆というコンセプトがあったようだが、例外もいくつかある。

①グッド・バイ・マイ・ラブ ノエビア“コスメティック ルネッサンス”CMイメージソング
作詞:なかにし礼、作曲:平尾昌晃、編曲:山口龍夫
オリジナルはアン・ルイス、1974年。アイドル時代の最大のヒット曲かな。テレサ・テンもカヴァーしている大名曲。しげるヴァージョンは、アカペラでワンコーラス。もうこれでお腹いっぱいってくらい、これでもか!の声量を披露するしげる。この人と布施明の余裕の歌いっぷりにはいつも感心する。通常の位置にマイクを置くと音が割れてしまうので、腕をいっぱいに伸ばして距離をとったりする。和田アキ子もやってるけど、しげると明は別格でしょ。アカペラ終わりに入ってくる演奏は、意外なことにいわゆるモータウン・ビート。もっと正確に言えば「You Can't Hurry Love(恋はあせらず)」のリズムね。正直、この曲には合ってないと思うが、あんまり直球にしっとりやられてもクドくて疲れそうだから、まあいいか。

②SENTIMENTAL ビデオ映画「まるごし刑事」テーマ曲
作詞:古賀勝哉、作曲:羽場仁志、編曲:杉山正明
軽くファンキーな歌謡曲。日本人離れした肌の色やその絶倫イメージは、和製JBと言ってもいいレベルに達しているが、リズムだけはちょっと…バラード系だったらイケるかな。「イッツ・ア・マンズ・ワールド」あたり、和風カヴァーもハマるような気がするが。

③①のカラオケ

定価1000円、中古で100円。
大人の渋みを感じさせる、しげるの全身像。
同時期のノエビアCM曲11曲が収録されたコンピレーション『コスメティック・ルネッサンス~ノエビアCM HITS!~』(2003)は結構売れたらしい。この松崎しげる曲はなぜか選からもれていた。

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2 コメント

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うわぁ懐かし…。 (まばたき)
2010-05-27 16:13:02
これって、「♪ぅ忘れないぃでぇ~」のところからジャカスカした演奏が入って来る(何故か小刻みなタテノリになってしまう)やつでしょうか。むかしカラオケで歌って、必要以上に盛り上がった記憶が。


それはそうと、5月は「晴れ」シリーズかと思ってました(勝手に…)。
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そう (nakamura8cm)
2010-05-27 20:38:33
ソレです!
ジャカスカした演奏=本文で触れた「いわゆるモータウン・ビート」ですね。
カラオケですか。アカペラ部分を乗り越えられたのなら、まばたきさん、相当な歌唱力ですね~

>5月は「晴れ」シリーズ
まあ、そうですね…ぶっちゃけ、花ほどネタがなかった(笑)
しばらくノエビアにお付き合いください。
6月は毎年恒例の雨ソング前線が張りだしてくる模様。
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