「Original Aim」 鈴木祥子＆コリー・ハート 1993年

鈴木祥子28歳時の12thシングル

①Original Aim　鈴木祥子＆コリー・ハート
作詞・作曲：Corey Hart、編曲：門倉聡
コリー！「ネヴァー・サレンダー」のコリー・ハートですよ、奥さん。カナダ出身のイケ面（う…）アーティスト、コリー・ハートがどういうわけか祥子さまとデュエット。1993年というと世間的にはもう「ああ、いたいた！」レベルの認識度だったと思われるコリー。いい声だし、真面目そうだし、男前だし、曲も書けるし別に文句はないんだけど…SSWとして実力を発揮しはじめた祥子さんになんでわざわざコリーをくっつけたのか？という疑問はどうしても涌いてくる。
曲はコリー・ハートの実直さが伝わってくる直球バラード。祥子さんのリードから始まり、コリーのソロ～ハモりデュエットへと盛り上がっていく。ベタっちゃあベタ。「なんであの鈴木祥子が？」と言わず「鈴木祥子でもいいか」と一歩引いて聴いてみれば悪い曲ではない。

レアな組み合わせ発見。鈴木祥子with高野寛＆佐藤竹善
竹善さんは、かなりコリーに近い雰囲気。

「国境を越えたデュエット」シリーズ
タッツ＆メリッサ
聖子＆ドニー
マーチン＆ヤング
織田サマ＆マキシ
BOØWY＆スージー
トシ＆キャロン

②I saw Mommy kissing Santa Claus
作詞・作曲：Tommie Connor、編曲：菅原弘明・鈴木祥子
クリスマス・スタンダード「ママがサンタにキスをした」を、バカラッキーなアレンジで。オリジナルはJimmy Boyd（1952）。まあ、オシャレサウンドっていうんですか。シンガー鈴木祥子としての試行錯誤のひとつなんだろう。アルバムには未収録のようだ。

定価800円、中古で315円。
ジャケの祥子さん、初々しくていいっすねえ。
両曲とも英語詞で、海外進出を狙っていた？…わけでもないか。
すぐあとにバカラックのカヴァーミニアルバムを出したり、プロデュースサイドを含めいろいろ迷ってた時期なのかな。その後の『SNAPSHOTS』(1995)『Candy Apple Red』(1997)で飛躍する準備期間と位置づけられるかも。