失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「SADAのサバダバダ」 マキ凛子 1998年

2016-09-02 | 
吉村麻希改め、マキ凛子の8㎝。

吉村麻希がポップス歌手としての限界を感じ、1997年のシングル「気にせんといて」で演歌系にシフトチェンジ。その際、明石家さんまが「マキ凛子」と命名したらしい。

マキ凛子としては3枚のシングル+『SADA 戯作・阿部定の生涯』サントラをリリース。オリジナルアルバムには届かなかった。

①SADAのサバダバダ 1998年大林宣彦監督作品松竹映画「SADA」主題歌
作詞:大林宣彦、作曲:堀内孝雄、編曲:船山基紀
マキ凛子としての2ndシングルは大林映画の主題歌。しかも作詞が大林。こんな駄洒落チックなタイトル、監督じゃなきゃ許されないだろ。「サバダバダ」だからジャジーなスキャットもの?おしゃれフレンチボッサ?などとサバービア的な期待はジャケを見れば筋違いだとわかる。「堀内孝雄作のニューアダルトミュージック」って情報からだいたい想像つくとおりの作品。情感たっぶりに歌いあげる麻希、いやマキさんは完璧な演歌唱法。吉村麻希時代のウィスパーよりこっちのが合ってる。

②昔の輪投げ唄 「SADA」挿入歌
作詞・作曲:學草太郎、編曲:山下康介
學草太郎(がくくさたろう)は大林宣彦が音楽監督やるときの変名。この数え唄は1分半の小品。

③④カラオケ

定価1121円、中古で298円。
阿部定のイメージ?やっぱり和服のが似合う。

裏は映画の主演女優、黒木瞳のアップ。




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4 コメント

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Unknown (nakamura8cm)
2016-10-05 00:57:41
お返事ありがとうごさいます。
そんなキャラだったんですね~参考になります。

私的には3つの名前それぞれで8㎝を残しているレアなシンガーとして記憶に残すことにします(笑)
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Re:ヤンタンを思い出す (Re:ヤンタンを思い出す)
2016-09-26 16:39:42
返信遅れました。
美人演歌歌手として『演歌の花道』に出演するなど、はたからみれば何の障害もないように見えたのですが、天然ちゃんだったのか性格だったのか、いささか精神不安定な発言が多かった記憶がありますね~。(例:「電車にひかれる夢を見たんです。血がとび散りました」等)

番組で、マキさんがレギュラーから外されてからさんまさんが「そういや凛子ちゃんって、どうしてるんやろ」と話を振っても、誰とも付き合いがなく「何やったんやろ、あの子は…」的なキャラで、今思えばさしずめ『幽霊』といっても過言ではない存在だったかもしれませんね。(笑)
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なるほどー (nakamura8cm)
2016-09-08 23:30:41
そこでさんまとつながるわけですね。
ジャケを見る限りはクールな美女というイメージですが、ラジオではどんなキャラだったのでしょうか。
そこそこの活動歴があるのに音楽的方向性が定まらなかったせいかまとまった情報が見当たらない。
その迷走具合が私には興味深いです。
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ヤンタンを思い出す (ラジオ裏日本)
2016-09-07 15:21:10
マキ凛子さんは、大阪のラジオ番組『ヤングタウン』の土曜日担当で、さんまさんと一緒でしたし、現在プロデューサーとして活躍している玉井健二さんとも一緒でした。しかもマヒナスターズの専属歌手だったこともあり伸びしろはいくらでもあったような気もしますが、芸能界からはキッパリ足を洗った(というか逃げた)ようです。ヤン土のメンバーとも誰一人プライベートで付き合いがなかったそうです。
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