失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ビー・マイ・ベイビー」 ヴァネッサ・パラディ 1992年

2008-04-27 | フレンチ
"be my baby" vanessa paradis 1992

ロリロリにも程があるだろっ!の「夢見るジョー」から5年。20歳になったヴァネッサがレニー・クラヴィッツと組んで世界市場に打って出た。全編英語の3rdアルバム『ヴァネッサ・パラディ』からのファースト・シングル。

①be my baby
(Gerry DeVeaux/Lenny Kravitz)
これ、日本でもそこそこヒットした。60'sガールグループのテイストを、90年代的解釈でフランス娘に歌わせてみるという企画の勝利。もっと言ってしまえばシュープリームス「ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ」を下敷きに、タイトルはロネッツの名曲を拝借というオマージュ作品なんだな。ポップな上に、キーワードが非常にわかりやすい。このサウンドの影響力は相当なもので、フォロワーがゾロゾロ出てきた。イントロから鳴り響くストリングスの力強いフレーズが印象的なアレンジ。レニーはドラム、ベース、チャイム、タンバリンを担当。つまりストリングスとギター以外はひとりで作っている。

②the future song
(Lenny Kravitz)
こちらはさらにレニー色が強い楽曲。レニーが歌っても何の違和感もない。ヴァネッサの声以外はすべてレニーによる演奏とコーラス。

定価930円、中古で100円。
ビデオ・クリップではヒッピー・ファッションで出せるところは出したヴァネッサがひたすらクネクネ。相変わらずのロリ顔ロリ声なんだけど、体だけはすっかりオトナになって…これで曲もいいんだから、そりゃあヒットするわ。



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2 コメント

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Unknown (石ばし)
2008-04-27 14:07:20
「ロリ顔ロリ声なんだけど、体だけはすっかりオトナ」…僕もこれにやられたクチです(笑)
アルバムも思いっきりレニーのサウンドなんですけど、あの小悪魔的ロリ声が乗ると破壊力を増しますね。当時は聴きまくりました。
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Unknown (nakamura8cm)
2008-04-27 23:15:04
70年代的ロックサウンドとロリ声の相性のよさは、セカンド収録の「ワイルドサイドを歩け」のカヴァーで気づいたんでしょうね。そしてサードではヴェルヴェッツのカヴァーが入ってるという。ルー・リードの乙女成分を拡大解釈?
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