
松本・細野作品でアレンジが清水信之というのは風街茶房で検索すると全8曲。
つみきみほ以外には、研ナオコ、大空はるみ、そしてスターボーというなんとも微妙なアーティスト名が並ぶ。
つみきみほの3rdシングル。
①時代よ変われ
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣、編曲:清水信之
2005年の力作コンピ『イエローマジック歌謡曲』の、3枚目の最後の最後に収録されているのがこの曲。3枚組み全55曲がほぼ時代順に並べられ、YMO3人の歌謡曲仕事が俯瞰できる好内容だ。79年のマナによる「Yellow Magic Carnival」に始まり、YMOブームとともに80年代前半に花開いたテクノ歌謡の主要曲がズラリ。1988年といえば、ブームは過ぎていた、というより「テクノ」が当たり前になって新鮮味がなくなっていた時代。そんな8cm元年のシングルは、レイト80'sらしいある種の閉塞感を内包した傑作になった。
まず、イントロ。上記コンピの田中雄二のライナーによれば、トルコの軍楽隊曲をヒントにしているらしい。バグパイプ風の音が、力強いメロディを奏でる。「♪たぶん死ぬのは怖くない」と奇妙な導入にギョッとしたら、もう松本隆の術中。簡単にくくってしまえば、少女でもない、大人の女でもない不安定な17才の心情を描き出している詞。モチーフとして少々刺激的な要素(死とセックス)を織り込みつつ、「甘ったれるんじゃないぜ 17才でも」と硬質なつみきみほの声で歌われることを十分に意識したキャッチーなフレーズも入れてくる(この部分の細野さんらしい展開にニヤリ)。サビでの「時代よ変われ」のリフレインは、やや唐突な感もあるが、この飛躍も17才らしいといえばらしいか。
②サヨナラのあくる日
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣、編曲:清水信之
こちらもレベル高いよ。①の閉塞感&緊張感に対して、こちらは別れの翌日の虚脱感を表現している。「許せないのはサヨナラと 肩たたく手の優しさよ」なんとらしい。らしすぎる一行。
両曲ともちろんいわゆる「ピコピコ」ではないが、「ひとりYMO」の異名をとる清水信之のアレンジが冴える。
定価1000円、中古で200円。
最近では西川美和監督「蛇イチゴ」(2002)での不器用で生真面目な妹役(兄は宮迫博之)、よかったな。
とはいえ、全国のボーイッシュ好きの心を鷲づかみにした、80年代当時のつみきみほのオーラはまぶしすぎた。詰襟を着せたくなる美少女部門第一位!今でいうとやっぱり堀北真希かねえ。CMで汗だくになったり泥まみれになったりしているホリッキーを見ると「萌え」としか言いようのない感情が芽生えてきやがる。つみきみほは、もうちょっと生意気な感じがまたよかったんだよな。ま、おっさんトークはこれくらいにしておこうか…
つみきみほ以外には、研ナオコ、大空はるみ、そしてスターボーというなんとも微妙なアーティスト名が並ぶ。
つみきみほの3rdシングル。
①時代よ変われ
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣、編曲:清水信之
2005年の力作コンピ『イエローマジック歌謡曲』の、3枚目の最後の最後に収録されているのがこの曲。3枚組み全55曲がほぼ時代順に並べられ、YMO3人の歌謡曲仕事が俯瞰できる好内容だ。79年のマナによる「Yellow Magic Carnival」に始まり、YMOブームとともに80年代前半に花開いたテクノ歌謡の主要曲がズラリ。1988年といえば、ブームは過ぎていた、というより「テクノ」が当たり前になって新鮮味がなくなっていた時代。そんな8cm元年のシングルは、レイト80'sらしいある種の閉塞感を内包した傑作になった。
まず、イントロ。上記コンピの田中雄二のライナーによれば、トルコの軍楽隊曲をヒントにしているらしい。バグパイプ風の音が、力強いメロディを奏でる。「♪たぶん死ぬのは怖くない」と奇妙な導入にギョッとしたら、もう松本隆の術中。簡単にくくってしまえば、少女でもない、大人の女でもない不安定な17才の心情を描き出している詞。モチーフとして少々刺激的な要素(死とセックス)を織り込みつつ、「甘ったれるんじゃないぜ 17才でも」と硬質なつみきみほの声で歌われることを十分に意識したキャッチーなフレーズも入れてくる(この部分の細野さんらしい展開にニヤリ)。サビでの「時代よ変われ」のリフレインは、やや唐突な感もあるが、この飛躍も17才らしいといえばらしいか。
②サヨナラのあくる日
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣、編曲:清水信之
こちらもレベル高いよ。①の閉塞感&緊張感に対して、こちらは別れの翌日の虚脱感を表現している。「許せないのはサヨナラと 肩たたく手の優しさよ」なんとらしい。らしすぎる一行。
両曲ともちろんいわゆる「ピコピコ」ではないが、「ひとりYMO」の異名をとる清水信之のアレンジが冴える。
定価1000円、中古で200円。
最近では西川美和監督「蛇イチゴ」(2002)での不器用で生真面目な妹役(兄は宮迫博之)、よかったな。
とはいえ、全国のボーイッシュ好きの心を鷲づかみにした、80年代当時のつみきみほのオーラはまぶしすぎた。詰襟を着せたくなる美少女部門第一位!今でいうとやっぱり堀北真希かねえ。CMで汗だくになったり泥まみれになったりしているホリッキーを見ると「萌え」としか言いようのない感情が芽生えてきやがる。つみきみほは、もうちょっと生意気な感じがまたよかったんだよな。ま、おっさんトークはこれくらいにしておこうか…
あと、大空はるみも一時期松岡直也に入れ揚げていたので、参加していたアルバムを持っていましたよ。そう言えば清水信之さんは松岡さんとも縁が深いみたい。
この曲も大好きです。
このシングル、レンタルで手に入れたんですよ。
だからレンタルのシール、付いてます。
nakamura8cmさんの助言でそのままにしておこうと思います。
つみきみほさんは鮮烈でしたね!
「桜の園」も良かったですね。
そうですね、堀北さんがカヴァーしたら素晴しいですね!絶対買います!
松本氏の詞の世界がマッチしそうですねー。
うん、良いアイディアですね。
レンタルシールは昔は私も剥がそうとしたこともありました。でも、あるときから愛せるようになったんです。ただ剥がすのが面倒になっただけかもしれません。
そうそう「桜の園」!よかったですよねえ。すべてがあの瞬間しか撮れないカット、という刹那感がピリピリ伝わってくるフィルムでした。つみきみほの代表作でしょう。
そして堀北に賛同していただきありがとうございます。是非無表情にキメてほしいです!