失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「I wanna be a STAR」 pino 1995年

2011-05-07 | アイドル系
pino are; 長野かずえ・三宅えみ・小谷みさこ

「エスキモーpino」のマスコットグループ。

①イイじゃん '95エスキモーピノCFイメージ・ソング
作詞:谷亜ヒロコ、作曲・編曲:間瀬憲治
電話のプッシュボタンを押す音に続き、「もしもし…ふ~ん、イイじゃん!」のセリフから緩いビートが流れだす。「DA.YO.NE」(1994)で市民権を得たヒップホップの、アイドル歌謡的展開の一例。メロディ部分とラップ部分と語り部分がそれぞれほどほどのバランスでブレンドされている。もちろん歌唱力と言えるようなものは見当たらず、ラップも特に韻を踏んでやろうとかの意欲もなく、褒めポイントが見つからん。あえて言えば、3人の語り(電話での会話の設定)が90年代リアル女子高生のイントネーションを現代に伝えてくれるってことか。いや、今とそんな変わらんけど(たぶん)。

②I wanna be a STAR
作詞:サエキけんぞう、作曲・編曲:桜井鉄太郎
「だれだって スターになれる」ってウォーホル的メッセージをアンニュイなメロディで、ラップ部分はかなりラフな作り。これに比べれば、市井由理は結構プロっぽい仕事をしていたんだな。「目標は?キャンディーズ! 先輩は?こまどりしま~い!(お前いくつ)」てな3人のダラけたラップが楽しめる。サエキ・桜井コンビが、90年代を代表するアイドルグループのデビュー曲「愛の種」を書くのはこの2年後の話。残念ながら「スターになれる」と歌ったpinoは地味めな活動に終わったけれど。

③①のカラオケ

定価1000円、中古で200円。
商品名=ユニット名という企画モノなので、当然アルバムリリースなどはなく、このシングルが唯一の音源のようだ。
ジャケット左の三宅えみは、いしだ壱成と結婚、そして離婚。その後、谷原章介と再婚したらしいよ。う~ん、まあ華やか?

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