失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「月の媚薬」 梨花 1993年

2012-03-31 | 
梨花、19歳のデビューシングル。1995年に2ndシングルをリリースした後、音楽活動は休止し、モデル&バラエティタレント業に専念。10年以上の沈黙を破って「Rinka」として2006年再デビューを果たした。2007年にももう一枚(たぶん最後の)シングルをリリースしている。15年かけてシングル4枚って、稀に見る超スローペース。アルバムはまだ存在しない。『梨花/Rinkaコンプリートコレクション』が出るのは5年後くらいかな。

①月の媚薬
作詞・作曲:西脇唯、編曲:内藤慎也
イントロでサックスが鳴るとAOR感でるな。ダンサブルなビートに厚めのシンセがちょっとうるさいけど、全体としてはミステリアスな雰囲気を醸し出すことに成功している。梨花の歌唱はたいして上手くはないが、「謎の美人シンガー」としては及第点。バラエティ番組で品のない叫び声を上げているタレントさんと同一人物とは思えぬ、素直でクリアなヴォーカルを聴かせる。キャッチーなサビは、バブル期の深夜に流れていたジュエリーのCMとか似合いそう。

②ふたりの森へ帰りたい
作詞:橋本晶子、作曲・編曲:内藤慎也
こっちもサックスソロから始まるイントロが夜のムード。歌は①に比べ湿度低めの清純派アイドルぽい雰囲気で、また違った味わい。

定価930円、中古で315円。
アルカイックな微笑を湛え、ピアノに肘をつく梨花の美少女時代。メイクやファッションは極端にシンプルで、ミュージシャンとして売ったろう!という事務所の気合いを感じなくもない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「JUMP/MISSING LOVE」 RIKAC... | トップ | 「東京LOVE」 黒幕&愛人 2001年 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事