失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ボーイフレンド」 りえ&THE BLUE HEARTS 1993年

2012-03-17 | アイドル系
宮沢りえの7thシングルは、現時点でのラストシングル。

①ボーイフレンド  りえ&THE BLUE HEARTS
作詞・作曲:甲本ヒロト、編曲:THE BLUE HEARTS
ロックとアイドル。解散間際の伝説のバンドと、花田家との騒動で旬を過ぎたっぽい伝説の美少女。言葉遊び中心の歌詞と牧歌的メロディの向こうに微妙な黄昏感が透けて見える。一見明るく脳天気なのに、わずかな「翳り」があるところがこの曲の魅力。概ね「下手」のひとことで片づけられることの多いりえちゃんのヴォーカルも、平易な曲のためか結構聴ける。カリスマヴォーカリストをコーラスに従えて、堂々の存在感を示す弱々しくないウィスパー。そして演奏はブルーハーツ。バンド末期の貴重な録音であり、甲本ヒロトの初楽曲提供作でもある。

②恋が命中  宮沢りえ
作詞・作曲:甲本ヒロト、編曲:松本晃彦
こちらも甲本ヒロト提供曲だけど、時間がなかったのかバンド向きじゃないと判断したのか、演奏にブルーハーツは関わっていない。曲自体も①に比べ可愛らしくも緩い出来なのは間違いないが、非バンドアレンジになるとここまで違うものか。①でのブールハーツがいかにグルーヴィーでいい演奏をしていたか、続けて聴くと際立つ。

③①のカラオケ

定価1000円、レンタル落ち500円。
一応、りえちゃんとブルーハーツに似せてる風イラストジャケ。マーシーは記号度が高いので一番似てるように見える。

右はシングル2曲とも収録されたアルバム『ROSÉE』(1993)。篠山紀信による胸の谷間が眩しすぎるエロジャケが素晴らしいが、内容もなかなか。前回のホブルディーズ、小室作品のほか、久保田利伸、矢野顕子などの提供曲あり。残念ながらあんまり売れなかったみたいで、今のところ最後のオリジナルアルバムになっている。


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