「赤い花」 宮沢りえ、ホブルディーズ 1993年

白井良明のイイ仕事。

宮沢りえの6thシングルは、当時無名の新人の書き下ろし。

①赤い花
作詞・作曲：市川武也（ホブルディーズ）、編曲：白井良明
アレンジ＆ギターは白井良明、ベースはバカボン鈴木、ドラム松永俊弥、そしてヴァイオリンは武川雅寛。イントロから良明さんのギター＋聴きなれたヴァイオリンのフレーズが嬉しい。ライダーズ＋パール兄弟なバッキングが無国籍感を盛り上げる。上下の振れの激しいAメロは中華な雰囲気で、全体に分かりやすくキャッチーなメロディはブルーハーツ直系の童謡風。りえちゃんの歌はデビュー当初よりだいぶしっかりしてきて、声のよさが伝わるようになった。当時まだ二十歳なのに、いろいろあって随分と大人になってしまったなあ。

②My Kick Heart
作詞：中澤城一、作曲：小室哲哉、編曲：小室哲哉・COZY
デビュー＆セカンドシングルではタイトルソング（A面）担当だった小室が、カップリングへ格下げ？TKサウンドが天下を取るのはまだちょっと先の話。これが意外とよくできたバラードで、TKの力作と言っていいだろう。95年以降のコムロに見られる「書き飛ばし感」は感じられず、丁寧に作られているのが好印象。タイトルは英語的にこれでいいの？と不安になる。

③④カラオケ

定価1100円、中古で100円。
見てのとおり、2枚買っちゃってる。「サンタフェ」(1991)のあとも篠山紀信で。裏（右）の網タイツに唸るしかない。

関連宮沢
「GAME」「Sweet X'mas Kiss」　3rd & 4th



同じ年にリリースされた、ホブルディーズのセカンドシングル。Produced by 白井良明

①ミイラ
作詞・作曲：市川武也、編曲：白井良明＆ホブルディーズ
コミカルなダンスナンバー。歌詞はあんまり深く考えてない感じがキャラに合ってる？1991年にはブールハーツの前座を務めたこともあるようだ。活動の場はインディーズに移ったが、メンバーも増えてバリバリの現役バンド。この曲ではギターはすべて白井“ギター番長”良明が担当。

②赤い花
作詞・作曲：市川武也、編曲：白井良明＆ホブルディーズ
基本アレンジはりえヴァージョンと同じで、エレキは市川武也が弾いている。田代耕一郎のバンジョーがいい味出してるな。いい意味でバカっぽいヴォーカル＋ワイルドなコーラスで切なさ倍増。りえちゃんもいいけど、これはこれで素晴らしいセルフカヴァー。

定価800円、中古で100円。
表ジャケは3人でミイラコスプレ。裏（写真）は赤い花を持ってほほ笑むメンバー3人。何のひねりもないのが若々しくてよい。