美空ひばり、生前最後のシングル。再発と別ヴァージョンと仏語カヴァーを並べて。
左から
「川の流れのように/あきれたね」1989.1.11 オリジナルシングル
「川の流れのように/裏窓」1991.7.21 再発盤
「川の流れのように2000」2000.3.1 ニューアレンジ
「川の流れのように」 ファビエンヌ・チボ 1992.4.25
では、オリジナルから。
①川の流れのように TBS系TV愛の劇場「ああわが家」主題歌
作詞:秋元康、作曲:見岳章、編曲:竜崎孝路
ご存知、美空ひばり晩年の代表曲。現在最も知名度が高い曲なんじゃないか。曲のスケール感、歌詞の内容ともにひばり版「マイ・ウェイ」あるいは「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」といって差し支えない内容。80年代末の秋元康といえば、おニャン子&とんねるずの作詞家でしょ、というイメージだった。当時とんねるずがひばりと接近していたのは知っていたが、まさか秋元が起用されるとは。平易な言葉で長い人生を振り返る歌詞は、スタンダードの風格十分。秋元にとっても元一風堂の見岳章にとっても代表作になった。このコンビでの成功作、とんねるず「雨の西麻布」(1985)をひばりが気に入って、という流れがあったのだろうきっと。気持ちよく声帯鳴らしてみました、と言わんばかりの余裕の朗々歌唱。
②カラオケ
③あきれたね
作詞:秋元康、作曲:見岳章、編曲:竜崎孝路
こちらはカラッと明るくノリのいいナンバー。「港の男は いつだって その日だけ 生きているのね」「あたしって ついてない そういう人に 惚れたのが悪い」ステレオタイプとも言えそうな港もの。
④カラオケ
定価1123円、中古で100円。
真っ赤な衣装で微笑むお嬢。
1991年の再発盤。
①川の流れのように②カラオケ
はオリジナル盤とまったく同じ。
③裏窓
作詞:たかたかし、作曲:弦哲也、編曲:竜崎孝路
若干のシャンソンテイストを感じるウエットな演歌。こういう曲のほうがひばりの声が活きるように思う。
④カラオケ
定価1100円、中古で108円。
オリジナル盤と同じ衣装の別テイク。
1998年にも「歌の里」とのカップリングで再発8㎝あり。これも赤いけど別の衣装。
2000年に「川の流れのように2000」として生まれ変わった。
①川の流れのように2000 映画「川の流れのように」主題歌
編曲:久石譲
ニューアレンジ。打ち込みのリズムとピアノ&オーケストラ。ひばりのヴォーカルはもちろんオリジナルと同じもの。オリジナルより少し長い5分7秒。アレンジは大袈裟でそんなによくないが、ひばりのヴォーカルエコーがオリジナルより薄くてくっきり聴こえる。映画「川の流れのように」は秋元康監督、森光子&田中邦衛主演。
②川の流れのように
オリジナルヴァージョンも収録。
③④カラオケ
定価1121円、中古で100円。
またもや同じ衣装の写真をモノクロ化。冥界から降臨のイメージか。
1992年のファビエンヌ・チボによるフランス語カヴァー。ポリスターから。
①川の流れのように -Dans tes bras, je suis chez moi-(仏語ヴァージョン) TBS系MBS「北緯35度の風」エンディングテーマ」
編曲:内藤慎也
フランス語詞のクレジットなし。ファビエンヌ・チボが書いてるのかな。フランス語からの日本語訳が記載されている(対訳:M. Morita)。
Fabienne Thibeaultは、70年代から活躍するカナダ出身の女性シンガー。イントロは二胡かな。東洋のイメージを表現しているのだろう。ひばりが朗々と歌ったサビでは、音を伸ばさずブツブツ切るような歌唱。フランスのメインストリームにこういうのあるよな、と思わせる出来栄え。
②川の流れのように(日本語ヴァージョン)
ファビエンヌ、日本語にも挑戦!Aメロで「細く長いこの道」「振り返れば 遥か遠く 故郷(ふるさと)が見える」とフランス人が最も苦手とする単語頭の「H」が頻出。(「ふ」はFUでそれほど苦労はしないのかもしれないが)しかしファビエンヌはがんばった。「遅く長い」にも「あるか遠く」にもならずに難所をクリア。かんばったで賞以上の価値はないトラック。
定価930円、中古で100円。
セーヌを進む観光遊覧船。右手にはノートルダム大聖堂が見える。裏はエッフェル塔。
左から
「川の流れのように/あきれたね」1989.1.11 オリジナルシングル
「川の流れのように/裏窓」1991.7.21 再発盤
「川の流れのように2000」2000.3.1 ニューアレンジ
「川の流れのように」 ファビエンヌ・チボ 1992.4.25
では、オリジナルから。
①川の流れのように TBS系TV愛の劇場「ああわが家」主題歌
作詞:秋元康、作曲:見岳章、編曲:竜崎孝路
ご存知、美空ひばり晩年の代表曲。現在最も知名度が高い曲なんじゃないか。曲のスケール感、歌詞の内容ともにひばり版「マイ・ウェイ」あるいは「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」といって差し支えない内容。80年代末の秋元康といえば、おニャン子&とんねるずの作詞家でしょ、というイメージだった。当時とんねるずがひばりと接近していたのは知っていたが、まさか秋元が起用されるとは。平易な言葉で長い人生を振り返る歌詞は、スタンダードの風格十分。秋元にとっても元一風堂の見岳章にとっても代表作になった。このコンビでの成功作、とんねるず「雨の西麻布」(1985)をひばりが気に入って、という流れがあったのだろうきっと。気持ちよく声帯鳴らしてみました、と言わんばかりの余裕の朗々歌唱。
②カラオケ
③あきれたね
作詞:秋元康、作曲:見岳章、編曲:竜崎孝路
こちらはカラッと明るくノリのいいナンバー。「港の男は いつだって その日だけ 生きているのね」「あたしって ついてない そういう人に 惚れたのが悪い」ステレオタイプとも言えそうな港もの。
④カラオケ
定価1123円、中古で100円。
真っ赤な衣装で微笑むお嬢。
1991年の再発盤。
①川の流れのように②カラオケ
はオリジナル盤とまったく同じ。
③裏窓
作詞:たかたかし、作曲:弦哲也、編曲:竜崎孝路
若干のシャンソンテイストを感じるウエットな演歌。こういう曲のほうがひばりの声が活きるように思う。
④カラオケ
定価1100円、中古で108円。
オリジナル盤と同じ衣装の別テイク。
1998年にも「歌の里」とのカップリングで再発8㎝あり。これも赤いけど別の衣装。
2000年に「川の流れのように2000」として生まれ変わった。
①川の流れのように2000 映画「川の流れのように」主題歌
編曲:久石譲
ニューアレンジ。打ち込みのリズムとピアノ&オーケストラ。ひばりのヴォーカルはもちろんオリジナルと同じもの。オリジナルより少し長い5分7秒。アレンジは大袈裟でそんなによくないが、ひばりのヴォーカルエコーがオリジナルより薄くてくっきり聴こえる。映画「川の流れのように」は秋元康監督、森光子&田中邦衛主演。
②川の流れのように
オリジナルヴァージョンも収録。
③④カラオケ
定価1121円、中古で100円。
またもや同じ衣装の写真をモノクロ化。冥界から降臨のイメージか。
1992年のファビエンヌ・チボによるフランス語カヴァー。ポリスターから。
①川の流れのように -Dans tes bras, je suis chez moi-(仏語ヴァージョン) TBS系MBS「北緯35度の風」エンディングテーマ」
編曲:内藤慎也
フランス語詞のクレジットなし。ファビエンヌ・チボが書いてるのかな。フランス語からの日本語訳が記載されている(対訳:M. Morita)。
Fabienne Thibeaultは、70年代から活躍するカナダ出身の女性シンガー。イントロは二胡かな。東洋のイメージを表現しているのだろう。ひばりが朗々と歌ったサビでは、音を伸ばさずブツブツ切るような歌唱。フランスのメインストリームにこういうのあるよな、と思わせる出来栄え。
②川の流れのように(日本語ヴァージョン)
ファビエンヌ、日本語にも挑戦!Aメロで「細く長いこの道」「振り返れば 遥か遠く 故郷(ふるさと)が見える」とフランス人が最も苦手とする単語頭の「H」が頻出。(「ふ」はFUでそれほど苦労はしないのかもしれないが)しかしファビエンヌはがんばった。「遅く長い」にも「あるか遠く」にもならずに難所をクリア。かんばったで賞以上の価値はないトラック。
定価930円、中古で100円。
セーヌを進む観光遊覧船。右手にはノートルダム大聖堂が見える。裏はエッフェル塔。
ハードオフにいくとたいてい隣にあるので、ちょっと気になったりします。
もう8㎝以外に手を出すのはやめておこうと気を引き締めています(笑)
代わりと言ってはなんですが、EPとCTは遭遇して安値で捕獲しました(笑)