失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「君だけにわかる言葉」 忌野清志郎 1995年

2010-05-10 | 
早いもので、もう1年。

①君だけにわかる言葉
作詞・作曲:忌野清志郎・三宅伸治
メンフィスレコーディングを経て、素直にメンフィス・ソウルをやってもOK、な自信にあふれた、自然体のスウィート・ソウル。ストリングスやホーンの入れ方、サビのコーラスなどなどスタックスの匂いが漂う。「会いたがってる」の「がって」を強調する部分はやっぱりオーティスの影がちらちら。

②ダーリン
作詞・作曲:忌野清志郎
こちらも比較的素直なソウルナンバー。間奏の語りでは「自転車がパンクしちゃってさ」なんて早口でまくしたてる。歌うときとは対照的に、ちょっと恥ずかしそうに語る清志郎がキュート。①の「がって」に当たるのは、「もっと」。促音でリズムのフックを作っていく、日本のソウルのあり方のひとつ。

ここから始まったラブソング・シングル3連発のうち、編集盤『GOODBYE EMI』(1998)に収録されなかったのはこのシングルの2曲のみ。清志郎自身が選曲したらしいので、あんまり気に入ってなかったのか。そのおかげで、Amazon見るとレンタル落ちで9000円超なんてふざけたプライスがついてる。大メジャーアーティストのメジャーレーベル(東芝EMI)からのシングルが激レア化しているという事実に愕然とする。思った以上に厳しい業界だな。

定価930円、中古で100円。
ジャケは先月を引きずっているわけではないが、お花もの。ヘアスタイルは、マッシュルーム期。

裏もいいので。



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