お花月間の最終回は、ジブリ映画の主題歌。Wikipediaのカウントだと、都はるみの96thシングルのようだ。
①愛は花、君はその種子(THE ROSEより) 劇場用アニメーション映画「おもひでぽろぽろ」主題歌
作詞・作曲:AMANDA McBROOM、日本語訳詞:高畑勲、編曲:星勝
オリジナルはベット・ミドラー、1979年。映画「ローズ(THE ROSE)」の主題歌としてヒットし、世界中に多くのカヴァーが存在するスタンダードだ。「おもひでぽろぽろ」の監督、高畑勲が自ら訳詞を担当。ほぼ直訳で、日本語として硬いところもあるが、都はるみの歌唱力が余裕で名作に仕上げてしまった。じつは映画見てないけど、もらい泣きしそうになるほどはるみの歌がいい。「♪アンコ~」みたいな、いかにもなコブシは封印し(そりゃこの曲ではありえないけど)、淡々と、しかし深く沁みていく声の力。洋楽日本語カヴァー史上でもかなり上位に入る傑作!
②①のカラオケ
③好きになった人 同映画挿入歌
作詞:白鳥朝詠、作曲・編曲:市川昭介
はるみの代表曲のひとつに数えられる1968年の37thシングル。64年デビューだから、4年ちょっとで37枚って超ハイペースだな。今の演歌歌手は年1,2枚が普通のような気がするけど。冒頭「♪さよ~なーら~」の最初の「よ~」で早くも唸るような「はるみ節」が炸裂するキラーチューン。この曲がリリースされた年に生まれた私としては、永谷園のCMでの替え唄「♪うーめぼしちゃづけ~」、そして「さよ~なーら~さよオナラ~ププッ」が定番だった小学生時代を思い出さずにはいられない。国民全員が歌えた、幸せな時代のヒット曲。
④好きになった人 ('91.4.27大阪フェスティバルホールにて録音)
編曲:桜庭伸幸
この8㎝シングルが7月1日発売だから、約2カ月前のライブがもうCD化されてるって配信もびっくりのスピーディーな「録って出し」状態。はるみはオリジナルの②に比べ、力みなく軽々と舞うように歌う。これでもか!とアゲまくる、過剰なまでのゴージャスアレンジが聴きどころ。間奏の歌謡ロック調の泣きのギターソロ、無闇に吼えまくるブラスセクション、エンディングはなぜだかサンバ風にテンポが上がっていき、ラストはタメまくりの♪ジャジャジャーン!この清々しささえ感じる豪快なやりすぎ感は、ファンサービス精神の現れ以外の何物でもない。ビジュアル的にはどんな豪華な演出だったのか気になるところ。会場の盛り上がりも最高潮で、最後の音が鳴りやむかやまぬかのタイミングで「アンコール!アンコール!」の熱いコールが巻き起こる。ザッツ歌謡ショウ!
定価1100円、中古で315円。
都はるみの傑作洋楽日本語カヴァー、初期の代表作、そして狂熱のライブと、捨て曲なしの名作8㎝。ジブリの隠れたいい仕事だな。
一ヶ月間、12回にわたりワンテーマで押し切ってみた。また、いつか。
①愛は花、君はその種子(THE ROSEより) 劇場用アニメーション映画「おもひでぽろぽろ」主題歌
作詞・作曲:AMANDA McBROOM、日本語訳詞:高畑勲、編曲:星勝
オリジナルはベット・ミドラー、1979年。映画「ローズ(THE ROSE)」の主題歌としてヒットし、世界中に多くのカヴァーが存在するスタンダードだ。「おもひでぽろぽろ」の監督、高畑勲が自ら訳詞を担当。ほぼ直訳で、日本語として硬いところもあるが、都はるみの歌唱力が余裕で名作に仕上げてしまった。じつは映画見てないけど、もらい泣きしそうになるほどはるみの歌がいい。「♪アンコ~」みたいな、いかにもなコブシは封印し(そりゃこの曲ではありえないけど)、淡々と、しかし深く沁みていく声の力。洋楽日本語カヴァー史上でもかなり上位に入る傑作!
②①のカラオケ
③好きになった人 同映画挿入歌
作詞:白鳥朝詠、作曲・編曲:市川昭介
はるみの代表曲のひとつに数えられる1968年の37thシングル。64年デビューだから、4年ちょっとで37枚って超ハイペースだな。今の演歌歌手は年1,2枚が普通のような気がするけど。冒頭「♪さよ~なーら~」の最初の「よ~」で早くも唸るような「はるみ節」が炸裂するキラーチューン。この曲がリリースされた年に生まれた私としては、永谷園のCMでの替え唄「♪うーめぼしちゃづけ~」、そして「さよ~なーら~さよオナラ~ププッ」が定番だった小学生時代を思い出さずにはいられない。国民全員が歌えた、幸せな時代のヒット曲。
④好きになった人 ('91.4.27大阪フェスティバルホールにて録音)
編曲:桜庭伸幸
この8㎝シングルが7月1日発売だから、約2カ月前のライブがもうCD化されてるって配信もびっくりのスピーディーな「録って出し」状態。はるみはオリジナルの②に比べ、力みなく軽々と舞うように歌う。これでもか!とアゲまくる、過剰なまでのゴージャスアレンジが聴きどころ。間奏の歌謡ロック調の泣きのギターソロ、無闇に吼えまくるブラスセクション、エンディングはなぜだかサンバ風にテンポが上がっていき、ラストはタメまくりの♪ジャジャジャーン!この清々しささえ感じる豪快なやりすぎ感は、ファンサービス精神の現れ以外の何物でもない。ビジュアル的にはどんな豪華な演出だったのか気になるところ。会場の盛り上がりも最高潮で、最後の音が鳴りやむかやまぬかのタイミングで「アンコール!アンコール!」の熱いコールが巻き起こる。ザッツ歌謡ショウ!
定価1100円、中古で315円。
都はるみの傑作洋楽日本語カヴァー、初期の代表作、そして狂熱のライブと、捨て曲なしの名作8㎝。ジブリの隠れたいい仕事だな。
一ヶ月間、12回にわたりワンテーマで押し切ってみた。また、いつか。
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