
ジャケに「幻の名曲」って書いちゃってるけど、そんなにマイナーでも埋もれてもないだろ。アルバム『気まぐれ』(1977)収録曲2曲を、1991年に8㎝化。
①ムーンライト・サーファー
作詞・作曲:中村治雄、編曲:矢野誠
夏の終わりに合いますなあ。デビュー曲「八月の濡れた砂」も夏の終りっぽかった。「八月」がうら寂しい日本海の雰囲気だとすれば、こちらはやっぱり湘南か。頭脳警察のイメージからはかけ離れたパンタの作るウェットなメロディ。抒情的なイントロのピアノは矢野顕子?サーファーの恋人を失った(死別のようだ)女性がひとり月夜の海でもの思うの図。歌い手によっちゃ陳腐なTHE虎舞竜的世界に堕しかねない内容も、セリのマジックヴォイスなら問題なし。最高の歌唱力かと問われれば違うかもしれないが、乾いてるようにみえて、近づいてみると濡れている、みたいな(?)独得の深みと倦怠感が同居する声。陽水が惹かれるのは分かるような気がする。
ちなみに1979年に7インチシングルとしてリリースされていて、そのときのB面は南佳孝作曲の「ミッドナイト・ラブ・コール」だった。
②ダンスはうまく踊れない
作詞・作曲:井上陽水、編曲:矢野誠
そしてカップリングは陽水作品。こちらは1977年のシングルA面だった。私は高樹澪のカヴァーヒット(1982)で知った。陽水自身もアルバム『9.5カラット』(1984)で歌っている。不気味なくらい冷んやりとした空気がセリさんの声とマッチしていて心地よい。結構一生懸命声を張っているのに、妙にクールに聴こえるセリさんの声を、魅力的に響かせるために陽水が仕組んだのだから、マッチしていて当然か。矢野誠の緊張感のあるアレンジも素晴らしく、文句なしの名作。
どうでもいいけどYouTubeで高樹澪ヴァージョンを久しぶりに聴いたら、悲しいくらい酷い歌唱だった。こりゃセリさんが怒るのも無理ないや。
③④カラオケ
この記事で指摘されているとおり、この8㎝の真価は、オリジナルカラオケが収録されていることにある。2曲ともセリさんのベストに必ず収録されるメジャー曲だが、カラオケはレアでしょ。
定価1000円、中古で420円。
ジャケットの写真は1983年のアルバム『BOY』のときのものなので、時代が合ってない!でも美しいからいいか。
心底蛇足だけど、かとうれいこによる1991年の駄カヴァーを並べて。高樹澪より少しはましかな、という程度の出来です。かとう盤が10月、セリ盤が12月にリリースされてるので、もしかするとかとうれいこが歌ったからセリさんの8㎝が実現したのかも?リンクではパンチの効いたボディーが眩しい裏ジャケを紹介したので、今回は表ジャケを。
①ムーンライト・サーファー
作詞・作曲:中村治雄、編曲:矢野誠
夏の終わりに合いますなあ。デビュー曲「八月の濡れた砂」も夏の終りっぽかった。「八月」がうら寂しい日本海の雰囲気だとすれば、こちらはやっぱり湘南か。頭脳警察のイメージからはかけ離れたパンタの作るウェットなメロディ。抒情的なイントロのピアノは矢野顕子?サーファーの恋人を失った(死別のようだ)女性がひとり月夜の海でもの思うの図。歌い手によっちゃ陳腐なTHE虎舞竜的世界に堕しかねない内容も、セリのマジックヴォイスなら問題なし。最高の歌唱力かと問われれば違うかもしれないが、乾いてるようにみえて、近づいてみると濡れている、みたいな(?)独得の深みと倦怠感が同居する声。陽水が惹かれるのは分かるような気がする。
ちなみに1979年に7インチシングルとしてリリースされていて、そのときのB面は南佳孝作曲の「ミッドナイト・ラブ・コール」だった。
②ダンスはうまく踊れない
作詞・作曲:井上陽水、編曲:矢野誠
そしてカップリングは陽水作品。こちらは1977年のシングルA面だった。私は高樹澪のカヴァーヒット(1982)で知った。陽水自身もアルバム『9.5カラット』(1984)で歌っている。不気味なくらい冷んやりとした空気がセリさんの声とマッチしていて心地よい。結構一生懸命声を張っているのに、妙にクールに聴こえるセリさんの声を、魅力的に響かせるために陽水が仕組んだのだから、マッチしていて当然か。矢野誠の緊張感のあるアレンジも素晴らしく、文句なしの名作。
どうでもいいけどYouTubeで高樹澪ヴァージョンを久しぶりに聴いたら、悲しいくらい酷い歌唱だった。こりゃセリさんが怒るのも無理ないや。
③④カラオケ
この記事で指摘されているとおり、この8㎝の真価は、オリジナルカラオケが収録されていることにある。2曲ともセリさんのベストに必ず収録されるメジャー曲だが、カラオケはレアでしょ。
定価1000円、中古で420円。
ジャケットの写真は1983年のアルバム『BOY』のときのものなので、時代が合ってない!でも美しいからいいか。
心底蛇足だけど、かとうれいこによる1991年の駄カヴァーを並べて。高樹澪より少しはましかな、という程度の出来です。かとう盤が10月、セリ盤が12月にリリースされてるので、もしかするとかとうれいこが歌ったからセリさんの8㎝が実現したのかも?リンクではパンチの効いたボディーが眩しい裏ジャケを紹介したので、今回は表ジャケを。
セリと陽水で思い出すのは仲の良かったユーミンのラジオ番組にセリがゲストで出てて、そこに酔った陽水と拓郎が乱入してきた事件ですね。
PANTAも同じ時期に聴いてたアーティストなので懐かしいな。PANTA & HALのライブ盤は名盤ですよ。
私はムーンライダーズ(かしぶちさん)関連アーティストとして80年代に聴きはじめました。
「ムーンライト・サーファー」もあとからですね。
今週、NHKでやってた陽水特番でサラサさん見ました。どっちかというと陽水似だなーと思いました。歌声はどうなんでしょ。
また、その内容の薄さに頭痛がしそうです。
久々に見たら、わりと最近更新されていたので驚きましたよ~
最近ジャック達見にいけてないなあ…