失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「すき」 香西かおり 1997年

2017-01-17 | 陽水民生&安玉
恒例、年末の紅白歌合戦をふり返る。

今回はほとんどリアルタイムで見なかった。SNS界隈でだいぶ評判悪いなーと思いつつ、やっと見終わったので書く。大晦日に見た人が盛り上がれないものは、今見てもやっぱり辛い。今回は前半。

有村架純のキョト顔と相葉雅紀のギリギリ感。頼みの武田アナもなんだかフワフワした雰囲気で心の拠り所がない。タモリ&マツコも拠り所にはなり得ないマージナルな存在として登場していたしな。司会を私に選ばせてもらえるなら、紅組は満島ひかり&清水ミチコのダブル徹子、白組は大泉洋&藤井隆でお願いします。

初登場PUFFY。「アジアの純真」~「渚にまつわるエトセトラ」をメドレーで。裏トークの西川貴教にどうしても期待してしまう。バナナマン設楽に「PUFFYのどっちが好き?」と訊かれ「どっちかというと吉村さん」と答える西川。歌い出すと吉村さんのパートを熱唱!今回さすがに金爆は出なかったので西川さんの歌声が最も輝いたのはここだった。「あとでLINEするよ~」あー今も仲いいんだね。

14曲目が今回の8㎝、香西かおり「すき」だった。

①すき
作詞:香西かおり、作曲:玉置浩二、編曲:若草恵
代表作「無言坂」(1993)に続く玉置浩二作品。切々したAメロの行きつ戻りつする音符が、迷いを抱えた女性の心情を描き出す。サビはこれでもかとウエットに盛り上げるが、最後の「すき」が放り投げるように歌われ、展開的にも「あれ、これで終わり?」と急に宙ぶらりんにされるような幕切れ。この余白の美学は計算どおりだろう。どこかカラッとしていて情に流されすぎない香西さんの声の魅力が、この作品でも活かされている。
今回の紅白のステージは「すき〜真田丸スペシャルVer.〜」と題され、草刈正雄の前説(ちょっと力入りすぎた)、冒頭に三浦文彰のバイオリンによる「真田丸」テーマをもってきてスクリーンには名場面を流した。そして歌唱中ずっと橋本マナミがくるくる回る、こってり真田丸づくし。
そんなにヒットしたわけではないのに今回これが選曲されたのはなぜだったのだろう。「無言坂」は過去5回も歌われ、2012年からは「酒のやど」を3年連続で歌った。そろそろ別の曲を、ってことで選んだのかな。とくに内容が真田丸に合ってるとは思えないが。

②あゝ人恋し(アコースティック・ヴァージョン)
作詞:市川睦月、作曲:玉置浩二、編曲:川村栄二
「無言坂」のカップリングだった曲をヴァージョン違いで収録。オリジナルも川村栄二のアレンジだったが、ドラムとシンセがうるさかったので作り直してみたくなったのだろう。

③④カラオケ

定価1000円、中古で300円。
無言坂は日本髪に着物のジャケだったが、こちらはポップス寄りに髪を下したかおり。


前半のハイライトは郷ひろみ「言えないよ」。これ、1994年で8㎝シングルでリリースあるのに持ってなかったのは不覚。
それはともかく、土屋太鳳の気持ちの入ったダンスが素晴らしかった!最後の郷ひろみとのハグ、ちょっとグッときた。


V6は「WAになっておどろう」をメドレーの1曲目に披露。

ゆずは坂本九カヴァー「見上げてごらん夜の星を」を歌い、前半終了。ラブリーサマーちゃんが「おじいちゃんの曲だ」ってつぶやいてた。

PPAPをはさんでの後半につづく。




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