失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「そんなヒロシに騙されて」 高田みづえ 1983年

2008-09-07 | 桑田・バンド
また80'sもの。半分70'sか。昭和で言えば、50年代ね。
我々の世代にとっては、頭の回転が速いコメディエンヌとしての活躍が記憶に残るアイドル。桑田ナンバー2曲をシングルとしてリリースし、両者ともヒットした。

①そんなヒロシに騙されて 1983
作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:若草恵
サーフ歌謡だな。サザンオールスターズのアルバム『綺麗』(1983)に収録された原由子ヴォーカル曲を、間髪いれずにカヴァー。『綺麗』が7月5日発売で、みづえのシングルが8月21日だから、実際はサザンと同時進行で録音していたのだろう。ヴォーカルはどこか原坊っぽくて、みづえの特徴があまり出ていない印象。ジューシィ・フルーツも同時期にこの曲をシングルとしてリリースしていた。
桑田さんのサーフ歌謡といえば(前にも書いたけど)やっぱり小林克也&ザ・ナンバーワン・バンドの「六本木のベンちゃん」が名作でしょう。

②硝子坂 1977
作詞:島武実、作曲:宇崎竜童、編曲:馬飼野康二
みづえのデビュー曲。デビューなのに、いきなり木之内みどりのカヴァーだったとは、今回調べててはじめて知った。宇崎竜童得意の、ちょっと演歌調が混じる情念系歌謡曲。

③私はピアノ 1980
作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:松井忠重
サザンの『タイニイ・バブルス』(1980)収録の、こちらも原由子ヴォーカル曲のカヴァー。①よりは長いけど、オリジナルとのインターバルはわずか4ヶ月という素早い反応を見せている。当時としては衝撃的に字数の多い早口言葉みたいな曲だなあ、と思ったような記憶があるが、今考えると驚くほどではないね。よどみなく流れるメロディがぎっしり詰め込まれてブレスのタイミングが少ないせいか、特にサビでの高音部でちょっと苦しげになるところがまた魅力的。原坊より明らかに艶っぽい声で歌う二十歳のみづえ。Wikiによれば、最大のヒットらしい。

④潮騒のメロディー MUSIC BOX DANCER 1979
作詞:斉藤仁子、作曲:FRANK MILLS、編曲:田辺信一
フランク・ミルズのインスト曲「MUSIC BOX DANCER」(邦題:愛のオルゴール)に日本語を乗っけてみた。聴けば誰もが「あ~これか!」と思い出すイージーリスニング界のメジャー作品だ。今聴くと相当キワモノに思えるが、当時は普通にヒット曲として受け入れられていた気がする。

定価1500円、中古で50円。
4曲入りのミニアルバムということになるのだろう。

裏ジャケの衣装があまりにもキラキラなので。



折込みタイプのダブルジャケットの写真があまりにもコケティッシュなので。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ですこてっく (ひろし)
2008-09-09 00:46:15
ヒロシなんで、自分のテーマ曲でありますw

あと「ガラスの部屋」もwwww
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そうそう (nakamura8cm)
2008-09-10 23:13:39
ヒロシといえばひろしさん!(笑)

ああ「ガラスの部屋」ってあのお笑いの人のですね!
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