失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ランバダ」 カオマ 1989年

2006-07-31 | アジア・エスノ
夏だ!ランバダだっ?

ダンス・ムーブメントとしてのランバダは、このサイトによれば、ブラジルで1970年代に生まれたものらしい。世界的メジャーとなったのは、1989年、フランス経由でこの曲がヒットしてから。当時フランスは、いわゆる「ワールド・ミュージック」の発信地として機能していた。言語的に密接な関連のある北部アフリカだけでなく、ラテン・ミュージックの中継地点としても重要な位置を占めていたような気がする。個人的には1989年夏、初めてヨーロッパ旅行に行ったのだが、どの国のレコード屋に行ってもヒットチャートの上位にいた。ラジオをつければこの曲かマルティカの「トイ・ソルジャー」ばっかりかかっていた、という思い出の曲。で、フランス土産に一枚、と買ったのが左のアナログ。帰国して友達に聞かせても反応はいまいちだったが、その後日本でも大ブレイクしたのでちょっとだけ嬉しかった。珍しく今野雄二の気持ちが理解できた一瞬。

①LAMBADA
(Chico de Oliveira)
音楽的にはエスノ・ポップの一環としても捕えられるが、当時は何だかエロ・ダンスミュージックとしてヒットしていた。日本人の心に響く哀愁のメロディに、何ともチャカポコしたノリの軽いリズム。全体としては、妙に下世話で夜の歓楽街が似合う一曲。石井明美盤がないのは残念。関連企画やバッタもんも後を絶たなかった。2006年の夏にコレを聴いているのは世界で自分だけかもしれない的な、優越感(?)に浸るには格好の楽曲。

②LAMBADA (Instrumental)
ただのカラオケじゃない。ヴォーカルの代わりにサックスに歌って頂きます。「ブォ~」という加藤茶で有名な「タブー」でお馴染みの音色に、下世話感倍増。

定価800円、中古で50円。
日本盤は写真ではなく、下半身を密着させ踊る男女のイラスト。フランス盤アナログは上半身だけだし、自主規制が働いたか。発売日は11月30日。日本では冬にヒットしてたんだっけ?


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