YOSHIの果てしない旅(人々との出会い、そして別れ)

ソ連、西欧列車の旅、英国滞在、欧州横断ヒッチ、イスラエルのキブツ生活、シルクロード、インド、豪州大陸横断ヒッチの旅の話。

チャイの話~ニューデリーの旅

2022-02-06 08:38:54 | 「YOSHIの果てしない旅」  第10章 インドの旅
・チャイの話
 〝チャイ〟(インドの紅茶)について記しておく事にする。インドでは街の至る所に〝チャイハナ〟(茶店)があり、チャイが気楽に1杯20パイサから30パイサ(約10円~15円。この様な所は立飲みのお店)で飲めた。イギリス人も顔負けする程インド人はチャイを好んで飲んでいた。イギリスのティーとインドのチャイは如何違うのか、私の知っている範囲内で纏めてみた。
 イギリスのティーは、ティーポットから紅茶をティーカップに注ぎ、好みに応じてミルク(牛乳)と砂糖を加え、上品に飲むのがイギリス流だ。これにケーキやクッキーが添えてあれば、最高の持て成しとなるのだ。勿論、場所、雰囲気、紅茶の種類・品質、上等なティーカップ等で持て成しの度合いは違って来る。
 インドのチャイハナのチャイは、紅茶にミルクと砂糖をタップリ加え、グツグツ煮込むのだ。このチャイをカップになみなみと注ぎ、こぼれて受け皿にも溢れるほど入れてくれる。インド人はチャイがこの受け皿に溢れるほど入っていないと文句が出る。
 飲む時、インド人は受け皿に溢れ落ちたチャイから飲んでいた。それからカップに注がれたチャイを又、受け皿に注いで飲んでいた。如何してそんな事をするのか分らないが、これがインド流チャイの飲み方であった。多分、カップのチャイはまだ熱いので、チャイを移し変えて飲むとその分少し冷めるので、そうして飲んでいるのかも知れません。〝薄汚れた受け皿〟(当然カップも欠けて薄汚れていて、非衛生な感じがした)のチャイは、余り好きでなかった。 
 イギリスのティーと違ってインドのチャイは個人の好みではなく、最初からミルクや砂糖がタップリ入っていて、非常に甘ったるい感じがしたが、これがケッコウ旨かった。インドでは、ミルクや砂糖無しのチャイはチャイでなかった。
 貧しいインド人にとって又、我々の様な貧乏旅行者にとってチャイは、重要な栄養源であった。ミルクは大切な蛋白源として、砂糖はカロリー源として、そして水分の補給として、チャイは『大事な飲み物』であった。

 

洋服を買おうと思ったが~ニューデリーの旅

2022-02-06 08:27:29 | 「YOSHIの果てしない旅」  第10章 インドの旅
・昭和44年2月2日(日)晴れ(洋服を買おうと思ったが)
  午前中、頭が痛く気分も良くなかったが、午後少し良くなった。ニューデリーにある〝India Coffee House〟(インデア・コーヒ・ハウス。所謂チャイハナ、インドの大衆喫茶店)は各国の貧乏旅行者の溜まり場になっていた。ここの春巻きの様な物が割りと美味しく、私はチャイを飲みながら食事替わりにした。ほとんどの客は店の前で立ち飲みをしていた。  
 今日、私はこの喫茶店で寛いだり、その周辺を散策したりして過ごした。入場料1.8ルピー(約54円)で『007のドクターノー』を上映しているので、入場しようと思ったら、満員で入れなかった。インドは映画が人気であった。
  夜、私、ロン、ロス、そして関の4人でオールド・デリーの方へ散策に出掛けた。通りは大勢の乞食や路上生活者が寝ていて、歩行するのも注意が必要であった。そうでないと彼等を踏んずけてしまったり、蹴飛ばしてしまったりしてしまうからだ。
怪しげな〝洋服?〟(1~2ルピー)を売っている場所へ行ってみた。しかし彼女等は余りにも不衛生、薄汚い感じがし、私を含めて皆も買う気が無かった。

体調悪し~ニューデリーの旅

2022-02-06 08:13:10 | 「YOSHIの果てしない旅」  第10章 インドの旅
・昭和44年(1969年)2月1日(土)晴れ(体調悪し)                           
 一昨夜の夜行列車は寒かった。昨夜も寒いので、ジーパンを履きジャンバーを着たまま毛布1枚掛けて寝たが、それでも寒かった。お陰で今朝、微熱がある感じがして、頭も重たかった。少し風邪を引いたのか体調は良くなく、一日中、憂鬱であった。本当に病気になって寝込んでは大変なので、今夜は1ルピー余計に払って、もう1枚毛布を借りて寝る事にした。