葉っぱのミカタ4

100均だって!素人だって!
葉っぱと仲良くお喋りすれば
観葉植物は育ちます♪

我が家の気難し屋サン

2008-11-07 22:08:16 | アジアンタム

今年の1月に、298円で購入しました。

名前はター坊。(アジアンタム)

そんな軽い名前で呼んで良いとは思えないほど、気難しいので

最近、別の呼び名を考えないといけないかもな…、と苦悩中です。

そうです。気難しいです。

性格は、「気位が高い」 ←これに尽きるんじゃないでしょうか?!

そんな気位が高い葉っぱちゃんを、ター坊~、とか呼んでるから

いつまでも仲良くなれないのかもしれません…。

へそを曲げられてるのかもな、と思わずにはいられない付き合いにくさです。

 

 

■ ■ ■

 

 

基本的に、「冬に買いません植物は。」 という誓いを立てているのですが

(園芸スキルが低いので)

時期外れにお安い値段だったので、つい買ってしまいました。

 

誓いを破るほどに、そんなにも欲しかったのか?!と、問いつめられると、

…まあ、欲しかったのですが、

その動機は不純極まりないものなので、少々肩身が狭いです。

 

むかーしむかし、七咲がまだ若かりし頃(…果てしなく昔)

このアジアンタムの大鉢をプレゼントされた事がありました。

物凄く立派で、今ならもう垂涎モノなのですが(写真の3~4倍はあった)

その当時、植物にはほとんど興味がなかったため

 

速攻で枯らしました。

 

しかも、「ほらー枯れたー」とか思っただけで、終了しました。

今では枝一つ切るのにも大騒ぎするのにな…、とか思うと

過去の人は実は七咲じゃなかったんじゃ?とさえ思えます。(一体誰だったのか)

 

しかし、植物にかかわる仕事をするようになって、

ありとあらゆる植物図鑑を開きまくって、審美眼が育まれたのでしょうか。

ある日、アジアンタムのページを開いて、これが目に入った瞬間、

 

ああ素敵すぎるお方~(うっとり♪)。 

 

でした。

 

それまで、

 

道端の草も、園芸店の観葉も、所詮、草は草(購入する意味が解らない)

 

という認識だったのに、ドエライ成長ぶりです。

(類似の認識に、近所の寺も京都の寺も、寺は寺(拝観する意味が解らない)

とかいうのもあります。)

 

まあ、そんな成長があったお陰で、

アジアンタムがいつか入荷する事を願って、毎日仕事場で張っていたのですが、

残念ながら、七咲が在籍している間には、入荷しませんでした。

シダ類が結構入荷するので、かなり期待していたんですよね。

でもまあ、入荷したら入荷したで、

 

「本当に毎日毎日、手を焼かせてくれるよな、このタムタムは!」

 

とか愚痴っていたような気もしないでもないので、まあ良かったのだ、と思いましょう。

(100の恋も冷める、ってもんですよ)

 

そんなに恋い焦がれていたアジアンタムですが、

ある日、実家の母に、「昔家にあったやん。枯れたやん。」と言われて

 

あ、あれ、アジアンタムだったんですか!?

 

と、激しく動揺。いやもう、全く身に覚えがございません。

 

過去に名前さえ聞かず袖にした葉っぱに、何の因縁で恋い焦がれているのか。

これは、罪滅ぼしをせよという天の啓示なのか?

ブログを立ち上げて自己満足している呑気者に突きつけられた審判なのか?

 

スキルが上がったかどうか見てやろうではないか~。(天の声)

 

ひぃ~え~。お許しください、おてんと様。

今度こそ、過去の過ちを払拭するまで、尽くして見せます!

 

と、いうわけで、なんとなく運命を感じて購入。(なんとなく、ってオイコラ)

 

…肩身が狭い説明をするのに、どんだけスペースを取る気だ。

自分語りが長いのが、いっそすがすがしい~(汗)。

 

 

■ ■ ■ 

 

そういうわけで、運命のター坊との生活が始まったのですが、

さすがに、過去に過ちを犯しただけはあります!(自慢か)

 

怖々接していたわりに、物凄く順調な滑り出し!

 

冬なのに、次々新芽が出たりして。 (↓)

 

 

ター坊の新芽はくるくるです。ゼンマイです。

昔、わらびとかゼンマイが植物だ、と知った時の衝撃を思い出しました。

(なんとなく動物だと思ってました)

 

毎日毎日、この新芽が生長するのを楽しく見守っていて、

この愛らしさから、「ター坊、ター坊」 と呼んで可愛がっていたのですが、

悲劇は、春に差し掛かる頃に起こりました。

 

葉っぱが次々ちりちりに~!(↓)

 

 

この頃はといえば、息も絶え絶えのブレ子とマメにかかりっきりになり、

骨になりつつあるワイプーとミイラになりそうなパリィに顔面蒼白になり、

4大病人を抱えて、もう右往左往していた時期でした。

 

ご機嫌よく過ごしてくれていたター坊に油断して、つい

目を離してしまった僅かな隙をついて、それはやってきました。

 

サドンデス、ちりちり!!(ター坊か七咲、どちらかが倒れるまで続く)

 

しかし、昔ならここでター坊と共倒れになる所ですが

無駄に図鑑を開きまくったわけではありません。今なら復活法を知っている!

 

もうちりちりの葉っぱを全部!がっつり散髪しました。(↓)

 

 

本当は、全部すっぱり切った方がきれいに再生するのですが

(ビニールでくるんで温室状態にしやすいし)、

ブレ子とマメの心労があったので、もう枝だけの子は見たくない(自分勝手)

という一心で、わずかに元気な葉っぱを残しました。

 

そんな勝手な散髪をされたにも関わらず、なんとか再生。(↓)

 

 

ああ~ター坊がいっぱい。(うるうる)

…つーか、わらび。わらびみたいで美味しそう…。(じゅるじゅる)

 

そんな感じで、春が来て、夏が来て、なんとか不揃いに成長中。(↓)

 

 

しかし、かろうじて再生し、かろうじて命をつないでいるので、美しくない…。

 

大きくなってもすぐに倒れる(水不足で慌てる→水をやる)、

大きくならずに溶ける(水をやりすぎた→蒸れた)

 

この繰り返し!!春から、この繰り返しですよ!!

 

いい加減、機嫌を直してくれませんか?他の子に目移りしたのは謝るから。

と、毎日、顔色を窺って窺って、だましだまし、関係をつなぎとめようとする、

 

ダメ男、七咲!!(がはぁっ)

 

・・・こういう経緯から、もう自分に囲いきれない葉っぱちゃんには手を出すまい。

と、誓っているのですが、時すでに遅し。

もう充分、きれいどころ多すぎて囲いきれてないし!!

 

ダメ男、正念場の冬が来るぅ~。

 

 

■ ■ ■

 

現在、ター坊は炊事場のシンクの上にいます。

ここは日当たりはそれほど良くは悪いのですが、

空中湿度が良いのか、はたまた朝昼晩炊事の度に構ってやるのが良いのか、

ター坊のお気に入りのようで、とりあえず溶ける枯れるの不調が止まりました。

 

 

この冬を乗り切ってくれたら、もう思い切って

 

テラリウム仕立てに変更だ!!

 

という野望を持っております。

 

ちなみに、胞子でも殖やせる、と最近読んだ本に書いてあったので

(しまった!あれは胞子だったのか!!葉っぱの先の茶色の点々)

元気になったら胞子を蒔いて殖やしてみるのも、一興。と思うのですが、

はたしてター坊は七咲とどうなりたいと思っているのでしょうか・・・。