「黙っていることの美学に私は昔から憧れていた。私は下らないことは大いに喋り、大切なことはこれでも黙っていた、つもりなのである。私にとってその人と付き合う理由は、他人に示してくれてもいいとその人が感じた外的な才能や性格の範囲内であったから、深奥の部分はその人の聖域と考えて踏み込まなかったのである」
「人生には会うことに意味がある場合もあるが、ついに会わずにこの世を去ることで一つの重い決意を伝えられることもある」
「人間は腹が立つ時に怒ったり、おかしい時に笑うことが出来さえすればほんとうは辛くないものである」
この本は何回も借りている本です、人にしばられているような気がして、どうにも窮屈な感じがする時に手が出るようです。