スーパーの本屋さんの前を通った 通り過ぎるわけにはいかない、曽野綾子中毒?なのだから 見かけたら読まずにはいられない、ので
『人間にとって成熟とは何か』
・正義はいいものだ しかし誰も家庭ではそれを望まない(アラブの格言)
・ばかにされることを恐れることほど愚かなことはない もし私がほんとうにばかなら、ばかにされるという結果は正当な
ものだし、他人が不当に私をばかにしたら、もしかすると別の人が、私をばかにした人をばかだと思うかもしれないのだ
・遠い他人にいっときの親切を尽くすことは簡単で誰にでもできる
しかし身内の人に 生涯を賭けて尽くす決意をすることの方がずっとむずかしく意味のあることなのだ
・人間 現状を客観的に見て笑えれば たいていの窮地から脱出できるのである
・自分に関するものごとを軽く見ることができるという点が 高邁な人の特徴であるように思われる(アリストテレス)
曽野綾子さんは現在80歳で膠原病の症状もありながら、飛行機の移動に20時間以上もかかるアフリカのマダガスカルへもう5回も行っているそうです、昭和大学病院の形成外科のセンセイのチームの(貧しくて口唇口蓋裂の手術を受けられない子供のために口唇口蓋裂の無料手術に行く)後方支援として。上から下まで役人という役人がお金をもらわないと動かない文化がアフリカにはあるそうで、その潤滑油になる心付けの金を払う役目を果たしているそうです、ベストセラーで得た泡銭をそれに当てているとありジンときました、あぶく銭なんてふざけるその心の広さもすごいなと思いながら、少しでもあぶく銭が増えますようにと祈りました。
大切なことは細かいことを忘れるために 一人でもいいし 友達や家族とでもいい 楽しいお茶を飲むことだ
と最後のページにあったので、
庭のこぼれ種で咲いた花を眺めながら わたしもひとりで お茶のみしています
大切なこととは案外そういうものなのですね
近所の婆さんとはこの頃お茶のみはしていない、暑いし・・・愚痴は聞きたくないし・・・正論も嫌いだし・・・。