おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子 河出書房新社 2018年01月31日 15時47分13秒 | 本 74歳の独りぐらしの主人公の取り留めのない心の声が 東北弁で語られる 特別な苦労話ではない のろけ話かも でもへっと思うフレーズもあって 「子供より自分が大事だったのだ」とか 「つれあいの死に一点の喜びがあった おらは独りで生きてみたかった」とか おおっぴらに賛成はできないけれど 裏向きではよくわかる。 夫に愛されるような女を生きてしまったという後悔もあったりして 案外主人公は面倒くさい婆さんなのかなあ 年取って面倒くさくない人なんていないのかもね。