妖怪展図録 ～ 弘前藩領における怪異発生年表

妖怪展で購入した図録の付録に『弘前藩領における怪異発生年表』というのが載っているのだが、これがなかなか実にふるっている。
『谷の響』、『合浦奇談』、『本藩明実録・談本藩明実集』などが出展になってるが正直面白かったのでいくつかご紹介。

文政12,3年（1829～30）弘前の常源寺
夜、髪をおどろに振り乱した女が寺に侵入して暴れた。幽霊かと思ったが、狂女だった

寛政年間（1789～1801）紺屋町
湯屋の小柄な老婆が、大男を驚かそうとして、逆に投げられて大怪我をした。いたずらは慎むべし。

安政2年9月（1855）川原平の先の鍋倉沢
砂子瀬村の権八が、狢を追いかけている途中で採ってきたキノコは毒キノコだった。狢にだまされたのだろう。

文政4,5年（1821～1822）弘前城下か
干柿が石に化けた。

その他

・明らかに歴史遺跡っぽいものを掘り返してる
・毒キノコに当たる
・犬が吼えるけど何もいない
・雪崩でバラバラになって死ぬ
・狐は死ぬときも声を出さないものだ
・狼は死ぬときも声を出さないものだ
・天狗の仕業

などが載っている。

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