呑んべぇおやじでもいいじゃないの

最近ちょっと方向性変更気味です

上武鉄道ニッケル線 廃線跡を歩く

2012年10月27日 | 鉄道小旅行&B級グルメ
上武鉄道ニッケル線 日丹線とも熊谷線とも呼ばれており、当初は西武化学へ物資を運ぶ貨物線として1941年に開業1986年に廃止となりました。

全線6.1kmの半分以上が遊歩道と生活道路として残されており辿るのは容易です。

JR八高線の丹荘駅が始点です。

上武鉄道の丹荘駅は、このJR丹荘駅の北側にありました。



駅跡は、今でもよく整備されておりきれいな空き地になっていました。



JR駅の北側に回り先ほど陸橋から見た駅跡空き地に入ると、ぽつんと置き忘れられたようにこんなものがありました。



ここから廃線跡歩きは出発するのですが、軌道敷跡は左に大きくカーブを描いた生活道路として残っていました。



その道路をおよそ500~600m進むと遊歩道になります。

遊歩道には、途中小さな公園やベンチなどが備えられていてご近所の方々の散歩コースのようでした。



そして、歩くこと約30分、最初の駅の神川中学校前に着きます。

ホームがやたらと短いのですが、当時は気動車1両の旅客運転だったようです。



この先、遊歩道は隣接の住民の方々の車も入れるようになっていますが、一台も車には出合いませんでした。

その先、一旦遊歩道は終わり一般道路になります。

二つ目の駅、あおやぎは残っていませんでしたが、その辺りに「青柳古墳群」ありました。



さらに軌道敷跡は、のどかな田園風景の中を進みます。



軌道敷跡は再び遊歩道に、ここは土盛りされた上を歩きます。



途中、二つのコンクリートの橋がありますが、法面を降りて見ることができます。



1時間ほど歩いたところに三つ目の駅、寄島駅の跡があります。

こちらはホームの上に上がることができます。



切通しのような場所を抜けたその先に唯一レールの残る踏み切り跡がありました。

遊歩道は、このすぐ先で終わっています。



そこは、ちょうど神流川の支流が入っている場所で鉄橋の跡を見ることができます。



ここから先は、軌道敷跡が私有地に入ってしまうため進むことができません。

終点のせいぶかがくまえ駅の手前にもう一つの鉄橋の跡がありますが、ここも私有地のようで近くで見ることができませんでした。



帰りもまた6km近くを歩くのも大変なので路線バスを利用しましたが、1時間に1本しかないので時間の都合もあり終点西武化学まで行くことはできませんでしたが、いずれにしてもこの先は立ち入ることができないので仕方ありません。



丹荘駅から新宿バス停まで行きがおよそ1時間半、帰りは路線バスで15分ほどでした。

廃線跡歩きは、道がとてもよく整備されていてほとんど迷わずに行くことができました。

途中、散歩をする方や農作業をする方々も気軽に「こんにちは」と声をかけてくれて楽しい廃線歩きでした。