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最近ちょっと方向性変更気味です

富岡製糸場~桜咲く小幡郷へ

2013年03月31日 | 鉄道小旅行&B級グルメ
2013年3月31日(土)

富岡製糸場は2010年3月下旬に行って以来3年ぶり2度目の訪問になります。

前回は構内の桜がやっと開き始めたところでしたが、よく晴れて暖かな日でした。

今回は、桜はちょうど見ごろでしたが、花曇り花冷えで、ふるえながらの見学でした。

富岡製糸場には鉄路を使用、高崎駅からは上信電鉄下仁田行きに乗ります。

こちらでは企画切符があって、高崎~上州富岡往復1540円に富岡製糸場入場料600円を加えたものが1600円で購入でき540円もお得です。



実は、今回は上州富岡駅が富岡製糸場の世界遺産登録推薦を受けて建て替えられることになり、私 FaceBook で「駅の写真でたのしもう」と言うグループに入っていて、全国様々な駅や鉄道関連の写真の投稿にコメントなどを寄せ合っているのですが、そこへ建て替え前の駅の写真を投稿したいとも思っていました。

ところが、すでに遅し!



上州富岡駅はすでに解体され整地が始まっていて、現在はプレハブの仮駅舎で営業していました。

まぁ、プレハブの仮駅舎なんて言うのもめったに見られるもので無いのでいいかと。



さて今回、富岡製糸場とその関連施設が世界遺産登録推薦を受けたことや天皇皇后両陛下が訪れたことが報道されたことなどがあって3年前に比べて見学者の数はかなり増えていました。



自由に見学するのもよいのですが、やはりボランティアの案内人の方の解説を聞いたほうがより富岡製糸場を理解出ると思います。

40分ほどで富岡に建設されるようになった経緯や建築の様式、工女のことやフランスから来た指導者のことなど解りやすく楽しく解説してくれます。

ぜひ富岡製糸場を訪れて解説を聞いて「なるほど、だから世界遺産」と納得していただきたいです。

こちらは製糸場が完成した明治5年当初のガラスが未だに残る工場です。

当時の日本ではまだガラスは生産できなかったためフランスから輸入されたものです。



工場や倉庫の構造は、木骨レンガ造り、小屋裏はトラス構造で内部には柱が1本もありません。

140年前に日本の大工が見たことも聞いたこともない工法で、また見たことも聞いたこともない長さ104mの巨大な倉庫と140mの工場をフランス人の指導のもとにたった1年で建てたというのは驚異に値します。



この富岡製糸場のレンガの積み方は、大きい小さいを順に並べ積んでゆくフランス積みと言うのですが、この積み方は1段目が横向き2段目が縦向きとそれを繰り返して積んでゆくイギリス積みと比べて地震に対する強度が低いということからその後ほとんど採用されずフランス積みのこれだけの巨大建築物が現存するのは世界での稀だということでした。

レンガももともと瓦の産地だった富岡の瓦屋さんが作り方を教わり初めて焼いて作ったのだそうです。



さて、見学を終えてお昼時、昼食です。

前回と同じく駅前通りの川崎食堂でカツ丼をいただきました。

県内でどこか出かけたときの昼食はいつもカツ丼と決めています。

それもソースカツ丼です。



一見このカツ丼もソースカツ丼のように見えますが、カツはヒレカツでソースカツ丼と同じですが、実はたれがソースベースではなく醤油ベースの甘辛たれです。

これは、西上州では下仁田カツ丼と呼ばれる御当地グルメの一種です。

上州富岡をあとにして、企画切符では一度だけ途中下車ができるので城下町小幡郷の最寄りの駅上州福島へ向かいます。



上州福島駅から小幡郷までは2kmちょっと歩くのは大変です。

タクシーもありますが、ここ上州福島は有人駅で電車利用者に無料で貸し出されるレンタサイクルがあるのでそれを利用します。



行きはダラダラ坂の上り坂ですが、3段切り替えのママチャリはなんとか自転車こいで登り切れます。

20分ほどで小幡郷に入りまず目にするのが雄川用水沿いの桜並木と昔の街並みです。



桜はまだ三分~五分咲き程度でしたが静かな街並みと用水のせせらぎの音と薄紅色の桜の花が美しく調和していました。

その先には、武家屋敷や親水公園などもありますが、今回は山の手の神社に登ってみました。

用水沿いの桜並木が見渡せます。



帰り道は、ほとんど自転車をこがずに10分ほどで上州福島駅に戻れます。

午後は電車の数が少ないので滞在時間の計算もしなければなりません。

そんなこんなで、曇りですごく寒かったですが、ローカル線・駅の写真・世界遺産候補・B級グルメ・桜並木・城下町盛りだくさんの一日を楽しんできました。







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