__こーも国家的非常時が長くつづくと、現実感覚がマヒしはじめるね
私的なことでは、母の認知症が発覚してからずっとこのかた…… わたし個人の内では 「非常時」 がつづいている
567騒動を先取りする形で、呆けた老人が突っ走るのに付き合ってきたわけだ
惚け老人と一緒に暮らすのが、こんなにも心掻き乱されるものだとは、当事者となって初めて知った
まー、私の内では、567と母の介護が同列であり、まったく異世界に入り込んだ気分とでも云ったらよいか
ひとが苦しんでいるときに、悪さを仕掛ける冷血漢は、567騒動でも出没した、まさに東日本大震災で原発避難留守家庭に空き巣に入る人非人とおなじだ
内閣も国民の不満の矢面に立ち、まったく冴えないのに加えて、皇室でも前例のない振る舞いが取り沙汰されている昨今、日本人の行く末はいままで以上に心配される
うちは、山形県の地方TV局を視聴しているのだが……
このあいだ、こんなアナウンスがあった、
「夕暮れ時に、高齢者が犠牲です」
NHKではないが、ちゃんと難関のアナウンサー試験を通り抜けた秀才たちにして、この言葉遣い……
電車の中吊りを読み上げているわけじゃないんだよ
なんで、話し言葉(口語)で「高齢者が犠牲になりました」と言えないのか
そー言ったほうが、動的な表現になり、視聴者は即座に理解するであろー
原稿を書く報道局メンバーの見識が、すでにこのレベルに落ちてしまっているのだ
いまや、東京のキー局でも、この新聞見出しを読み上げるよーな、体言(名詞)止めの言い方に「です」を加える短縮文が横行している
いまの40代あたりの中堅アナウンサーが、「では、次です」とか言う表現を常態化してしまったのだ
この世代は、飲食チェーン店での「注文の方、よろしかったでしょうか?」とかの可笑しな日本語を流行らせた世代でもある
「団塊ジュニア世代」あたりか…… ほんとにもう日本を潰す気なのか
マツコは割合キレイな日本語を話すが、キムタクとか中居くんとかはガキっぽいとゆーか、スラング的な日本語を芸能界に持ち込んだ輩である
それを、その下の世代は真似するから、おかしな言葉が蔓延する
音の響きが耳に心地よく、流れるよーに滑らかな日本語が聞きたい、特に女性のコトバは乱れている
いま総裁選に出ていらっしゃる高市さんとか、もとアナウンサーの桜井良子さんとかは、語り口に信用がおける
女性は、まわりに合わせる性分だから、朱に交わるのも早い、たやすく汚染されないよーに注意してもらいたい
きのうの長文「しないこと」の見者ドン・ファン・マトゥスが、雄性には決して真似できない雌性のずば抜けた生命力を詩にしているので、紹介します
>“ 非情に、しかし魅力的にな。
狡猾に、だが気持ちよく。
忍耐強く、だが活発に。
やさしく、だが容赦なくな。
女だけにそれができる。”
ー非情さが苛酷さに
ー狡猾さが残酷さに
ー忍耐が怠慢に
ーやさしさが愚かさに
なってはならない
‥‥ オンナのもつ大地母神の性は、みずからを地縛天使(アース・バウンド・エンジェル)の地位に押し込めがちだが、その潜在力を存分に発揮すれば、
「大自然と同位に立つ」(G. アダムスキー) のは、さして難しいことではない
『日本沈没』を著した理系作家・小松左京も、こー云っている
> 「 自分は ただ土であって要するに人を生み出す役である。なぜ人を生み出すかといったら、生み出した子供が 要するに宇宙を理解したり、宇宙を動かして知るために生み出したんだということがわかっている 『母そのもの』 のような人もいるんです。たいへん大きな女の人がいると思うんですね。」
わたしの母もそーだった、昔の女性は単に「男尊女卑」の慣習に仕方なく従って暮らしていたわけではない
女性としての性の強さ(したたかさ)を分かった上で、わが愛息を厳しく育てた女丈夫もいくらでもいた
「泣くんじゃありません、強くなりなさい」とゆー激励は、男の性の意気地のなさ、脆弱さを熟知しているが故の初期教育だったのだから……
自分の会社が潰れると自殺するよーな男性社長にならないよーに、何としても生き延びる生命力を母は息子に身をもって教え、生きている限り息子を支え続けた
オトコは、ほぼ例外なく、そんな 大母性 (聖母性)には仕えるものだ
_________玉の海草