ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年9月4日。ウクライナ侵攻から194日目

2022-09-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年9月4日。
 ザポリージャ原発で国際原子力機関が調査中。ロシア軍占領地域から発射されたとみられるロケット弾の残骸についてロシア側専門家が、
「ウクライナ軍のロケット弾が奇跡的に180度回転した。」
と調査団に強弁する動画が拡散しています。
 論理がめちゃくちゃですね。
 調査団が滞在しているのが分かっているのに、原発への砲撃は止まらないので、もしかすると砲撃している部隊はニュースも見ていないし、上層部から情報ももらっていないので、調査団が来ていることすら知らないのでは?と思います。
 しかも調査団にサングラスにスキンヘッドの怪しげな男性がロシア側の人間として、ずっと同行しています。
 日本の報道によると、ロシア国営原子力企業「ロスアトム」の社長顧問で、ロシアメディアでは原子力専門家と紹介しているが、実は原子力とはまったく関係がない人物で、裏工作のプロだそうです。
 ウクライナ側は今回の調査団訪問について懐疑的で、これで状況が良くなるとは期待していないようです。
 国際原子力機関はザポリージャ原発に専門家2人を常駐させるそうですが、かえって人質扱いになり、足手まといにならないか心配です。
 

 ドイツではケルン市民の親ロシア派による大規模なデモが行われました。ドイツには親ロシア派が一定数いるんですね。日本では親ロシア派のデモなんてありえないですよね。対ロシア制裁の解除と、Nord Stream2の実施、ウクライナへの武器供給の即時停止と、光熱費の値下げを要求しました。
 チェコの首都プラハでも昨日、約7万人が参加して、国民よりもウクライナにばかり関心を払っていると政府を批判するデモが行われました。


 ウクライナ国防省情報総局は、クリミア半島の住民に対しロシア軍が移動などした場合、詳細な情報を伝えるよう協力を求めました。
 クリミアで協力的な住民と非協力的な住民に分かれるかもしれません。
 協力的な住民はパルチザン化(ゲリラ化)したり、地下活動をしたりするようになる可能性があります。
 住民の間で分断が起きるのだろうと思います。これから人間関係が崩れていくでしょう。


 ロシア軍は通信にロシア語ではなく、トィバ語(トゥヴァ語)を使用しているため、ウクライナ軍は解読できないとロシア国防省が明らかにしました。要するに暗号化する代わりに外国語を使用しているということです。
 でも、そんなことを公表したら、ウクライナの中にもトィバ語ができる人がいるだろうし、暗号が解読されてしまいます。どうして国防省はそんなことを今になってしたんでしょう。もしかすると今後は別の言語を使うのか、別の暗号化する方法を採用することになったので、秘密を明らかにしても大丈夫だと判断したのか。
 ロシア国防大臣はトィバ出身なので、それでこの言語が選ばれたようですね。