ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年9月10日。ウクライナ侵攻から200日目

2022-09-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年9月10日。

 バラクリヤをロシア軍からウクライナ軍が奪還し、ウクライナ国旗が掲げられました。
 またロシア国防省もバラクリヤとイジュムからの撤退(と言っても、ウクライナ国内のロシア占領地域であるドネツク人民共和国に引き上げるということです。)を発表しました。
 その理由は、ウクライナ軍に押されて劣勢になったとか、町を奪還されたからなどではなく、この3日間でロシア軍が作戦に成功裏し、ウクライナ軍の少なくとも2000人の兵士と外国人傭兵を破壊したため、(もうこれ以上することないし、作戦は成功したし、これ以上留まって下手に損失を出すのは嫌だし)撤退することになった、ということでした。
 戦果を上げたので、この地域では作戦を続けるのは無意味になったかた、という理由での撤退です。



 バルト三国はロシアやベラルーシとの国境を通じたロシア人の入国を規制することで「原則合意」したと発表しました。
 シェンゲン協定ビザを持つロシア人が、ロシアやベラルーシからバルト三国へ自由に入国することは不可能となります。
 ただ、人道理由(ロシアの反政権思想の人はロシアから逃げられなくなるからでしょう)や家族の事情がある場合、トラックの運転手、外交官は対象外となります。


 ロシア・モスクワの区議グループが、ウクライナ侵攻の責任を問い、プーチン大統領の辞任を要求しました。
 私からするととても勇気のある行動だと思います。
 サンクトペテルブルクでも7日、区議グループがロシア下院に対し、「国家反逆」を理由に大統領を弾劾するよう訴える要請書を公表。ウクライナ侵攻によって若い兵士を死なせ、北大西洋条約機構(NATO)拡大も招いたと非難しました。この区議グループは、警察への出頭を求められたそうですが、それもとっくに予想済みで、要請書を作成したと思います。