ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金提供「私たちのテスト2022」合格者表彰式

2022-09-11 | 日本文化情報センター
 今年、チロ基金の提供により実施された「私たちのテスト」の表彰式が日本文化情報センター移転先のミンスク市立中央児童図書館で行われました。
 記念撮影はベラルーシ人向けロシア語版サイトで公開しました。
 リンク先はこちらです。(病欠などの理由により、写っていない生徒もいます。)

 今年はN3、N4、N5レベルのテストを合計23人が受験、このうち17人が合格し、一つ上のレベルのクラスに9月から進級しました。
 ミンスク試験会場の日本語能力試験が今年も中止されたので、3年連続の「私たちのテスト」実施となりました。
 チロ基金支援者の皆様には厚くお礼申し上げます。
 「私たちのテスト」が実施されてよかったですが、本音は来年こそは通常通り、日本語能力試験がミンスクで実施されてほしいです。そうでないと、ベラルーシ人の日本語学習者が本当に気の毒です。
 しかし、もしまた日本語能力試験が中止になったら、チロ基金としては「私たちのテスト」という形で支援をしていきたいです。日本の皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
 
 
 

2022年9月11日。ウクライナ侵攻から201日目

2022-09-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年9月11日。
 毎年9月の第2土曜と日曜はミンスクの日で、お祭りです。いつもは楽しいお祭りなのですが、今年は警戒ムードもあります。人が大勢集まる機会があるので、それが反政府デモなどに発展しないとも限らないし、またテロが起こる可能性もあります。しかし昨日の夜から雨で、今日も一日中雨。お祭りとしては天候に恵まれませんでした。それでもミンスク・ハーフマラソンには1万人以上が参加しました。確かにこんなところへテロが起きたら大惨事ですよね。


 ザポリージャ原発が完全に停止しているというニュースに心臓の具合が悪くなりかけましたが、原子炉のうち唯一稼働していた6号機をより安全な状態にするためわざと停止させ、冷却して安定させる作業をすることにした、ということで安心しました。


 国連ウクライナ人権監視団はロシアが拘束した戦争捕虜に虐待や拷問を加えていることを確認したと発表しました。水や食料、医療が適切に提供されていない施設もあり、ドネツク州の捕虜収容施設では、A型肝炎や結核などの感染症が広がっているそうです。監視団に捕虜収容施設の調査に入ろうとするのをロシア側は認めていません。


 日本のニュースではウクライナ軍が優勢であるという報道が多いですが、ロシア側のニュースでは今月6日から10日までの5日間で、ウクライナ兵士4000人を殺害したといった戦果を強調するニュースばかりが流されています。


 モルドバはロシアへの飛行機のフライト再開を禁止しました。


 ベラルーシの製薬会社は、薬品の原材料が経済制裁により輸入されなくなり、製造過程が停滞しており、4ヶ月待ちになっているとメディアの取材で回答しました。
 ベラルーシで薬が作られなくなるなんて、これからどうなるのか心配ですが、製薬会社によると、
『今までは、輸入した薬品にロシア語訳をつけたパッケージを作って、包装するという作業ばかりしていました。今は輸入薬品が減ったので、これからは国内で調達できる原材料で、自国ブランドの薬品の製造にシフトしつつあります。」
と話していました。
 やはり、食料や薬品などはある程度は自国内で賄えるようにしておかないと、戦争が起きたときにはとても困る、ということがよく分かりました。