ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年9月15日。ウクライナ侵攻から205日目

2022-09-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年9月15日。
 
 今日から2日間、ウズベキスタンのサマルカンドでSCOサミットが開催されます。 ロシア、中国、トルコ、イラン、カザフスタン、インド、パキスタン、タジキスタン、ベラルーシ、トルクメニスタン、キルギス、モンゴル、ウズベキスタンの首脳が参加しますが、どのような話し合いになるでしょうか。

 上海協力機構首脳会議にベラルーシは12年間オブザーバーとして参加していましたが、正式な加盟申請をしました。それについて、ベラルーシ大統領は「ベラルーシも上海の家族の一員になりたい。」と同会議事務総長に述べました。
 
 またベラルーシ大統領は中国国家主席と会談。これからも協力関係を保持することをお互い確認。ベラルーシ大統領は珍しく会談でマスクをしましたが、始まる直前に中国の国旗のマークがついたマスクに付け替えました。
 
 ロシア大統領も中国国家主席と会談。ウクライナ侵攻開始後としては初の直接会談です。両国はアメリカの一極体制を批判しました。今後も協力関係を続け、モンゴル大統領とともにロシアから中国へのガスのパイプライン建設について協議しました。


 ウクライナ大統領は14日、イジュームを電撃訪問。ウクライナ国旗の掲揚に立ち会いました。
 首都キーウに戻った後、大統領の乗る車と別の車が衝突しました。乗用車(軽自動車という報道があります。)は大統領の車と護衛の車に次々とぶつかりました。大統領は同乗していた医師に診察を受け、異常はありませんでした。その医師はぶつかってきた乗用車の運転手を診察し、応急処置をしました。その後、大統領も念の為病院へ。もう一度診察を受けました。乗用車の運転手は病院で手当を受けたようです。
 テロあるいは暗殺未遂事件の可能性もあるので、捜査が始まります。


 チェチェン共和国のカディロフ首長が今日、自身のSNSで、ロシア政府の戒厳令を待つ必要はない。ロシア国内の共和国の各首長が自主的にウクライナの戦場に向けて、動員を行うよう呼びかけました。同氏によると、各地域にはそれぞれ少なくとも1000人の志願兵を準備し、訓練、配置する能力があるそうです。この呼びかけにどれぐらい応じるでしょうか。


 アメリカ政府は今日、ロシアによるウクライナ産穀物の略奪に関わったとして、ロシアがウクライナで一方的に指名した「市長」ら5人を制裁対象に加えました。アメリカ国内の資産を凍結し、アメリカ人との取引も禁止します。
 制裁が科されるのは、ザポリージャ州で露軍が支配するベルジャンシクの「市長」ら。数十万トンの穀物の差し押さえや盗難を監督し、世界の食糧難を悪化させたそうです。

 アメリカ政府はカディロフ首長とその家族も制裁対象に加えました。アメリカ側は、チェチェン人部隊について、民間人の遺体が多数見つかったブチャで活動していたと指摘しました。


 ロシア与党「統一ロシア」から本格的な動員を求める声が上がっています。
 民間軍事会社「ワグネル」の経営に関わっているとされるオリガルヒのエブゲーニー・プリゴジン氏がロシアの刑務所で受刑者に志願を促す動画がSNS上で拡散しています。調査報道サイト、インサイダーはこの刑務所からおよそ150人の受刑者がウクライナの戦場に派遣されたと報じています。刑期を終える前に刑務所の外に出られますが、送り込まれるのはウクライナの前線です。
 プリゴジン氏が経営するケータリング会社は映像について、「本人に非常に似ている」とコメントしています。


 アルメニア安全保障理事会書記は14日夜、アゼルバイジャンとの間で発生した係争地ナゴルノカラバフを巡る新たな軍事衝突について、停戦合意に至ったと明らかにしました。よかったです。でも両国合わせて200人以上しぼうしているんですね・・・


 ベラルーシに避難してきたウクライナ人が、ベラルーシ国民と同等の権利を持つという法令にベラルーシ大統領が署名しました。つまり、教育を受ける権利、医療サービスを受ける権利、児童手当と年金を受け取る権利などです。
 また以下の手続きに必要な地方税も免除されます。ベラルーシでの一時滞在の登録、ベラルーシでの一時的な居住許可を発行手続き、ベラルーシでの永住許可の申請などです。
 他にもウクライナの市民を就労させるベラルーシの雇用主は、地方税の支払いを免除されます。
 これでウクライナ避難民もベラルーシで住居、仕事、教育、医療、年金や児童手当が受け取れます。すばらしいことです。