ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年9月29日。ウクライナ侵攻から219日目

2022-09-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年9月29日。

 戦争反対の意見を公表していたロシアの国民歌手アーラ・プガチョワが子どもを連れてロシアを出国しました。夫の待つイスラエルに戻ったと見られています。無事出国できてよかったですね。片道チケットだったそうです。


 ロシア大統領は今日、西側諸国に登録されている貨物用トラックのロシア国内の通行を禁止する権限をロシア政府に付与する法令に署名しました。経済制裁の一つです。


 9月21日に出したばかりの「部分動員令」で5日前に招集された兵士が、早くもウクライナ軍に投降したらしいです。未確認情報ですが、実際に起こったこととして不思議はありません。案の定、訓練もほぼないままウクライナの戦地に送られ、死亡した人、脱走した人、投降した人がいるようです。

 この1週間で国外へ出国したロシア人は20万人以上になるようです。

 ロシア大統領は29日、部分的動員令について、「全ての過ちは修正されなければならない」と語り、大統領自らが過ちを認めました。
 
 フィンランド政府は29日、ロシア人旅行者の入国を深夜から原則として拒否すると発表しました。ただし観光ビザで入国しようとするロシア人のみが対象で、就学や就労などで入国するのは禁止されません。

 サッカーの元ロシア代表FWディニヤール・ビリャレトディノフや総合格闘技家のウラジミール・ミネフ、フィギュアスケート男子の平昌五輪7位・ドミトリー・アリエフと2021年ロシア選手権2位のマカール・イグナトフに招集令状が届いています。
 フィギュアスケートのエフゲニー・プルシェンコは、
「もし招集令状がきても、私はどこにも逃げない。喜んでトレーニングを受けたいと思う。私たちは、子供たちと未来を守らなければならない。これが私の立場です。みんなに聞いてもらいたい。」
と述べました。
 プルシェンコはプーチン寄りなので、このように発言するのは当然です。ただ39歳なので、対象年齢に当てはまらないのではないでしょうか。

 動員されたロシア兵のうち一部がベラルーシ国内で軍事訓練を受けているもようです。


 ラトビア政府は3年以内に教育全体がラトビア語で行われるようになり、ロシア語は必要に応じて「少数言語」として勉強することができる法案を採択しました。
 ラトビア語での教育への移行は、教師の17%とマイノリティの生徒の24%に影響を与えるそうです。
 ラトビア住民のうち約40% がロシア語話者です。


 ウクライナ4州のロシア領併合宣言の演説が、明日ロシア大統領により行われる予定です。1日延期される予測も出ています。
 すでにこの4州に住んでいる男性は州外への移動を禁じられているようです。