心の中に、ぽっかりと穴が開いたようだ。
なにかあったのか…いいえ。
なんにもありません。
なぁんにも。
台風の目に入りこんでいく。
頭の中が、雪が降った時のように、しんとしている。
なんにも考えない。
窓の外の音が、やけに鮮やかに聞こえてくる。
雪の積もった日に外を走るチェーンの音が響いてくるのよりも、もっと鮮やかに。
頭の中を空っぽにすると、地震の来る直前にはゴオッという音が聞こえるようになる。身構えるとすぐに振動が来る。
今のは、震度3かな。震度2か。震源地はどこだろう。
緊急地震速報よりも正確かもしれない。
そこまでで、思考が止まる。
反射的に足元のストーブを消して、落ちてくるかもしれない本棚の本を凝視する。
そしてまた、もと通りに動き始める。
真白く静かに降り積もった雪の原にいるような時間。
考えるのをやめてみることで、心のリハビリを試みる。
連日で森鴎外と中島敦を読む。この重い作品を二日連続で読むのは、初めての試みだ。私の手違いで組んでしまった演目。頭と心を空っぽにして、入れなおさねばならない。からっぽのまま、本番を迎えることだけは避けたいものだ。
今月の朗読会です。
◆ガス燈での二人会は、来週の土曜日10日15時からあります。
私は久しぶりに、森鴎外の『高瀬舟』を読みます。
相方の柿原智恵子は、いしいしんじ作品を2つ読みます。
いしいしんじ作
『蝶』
『雪屋のロッスさん』より「見張り番のミトゥ」
◆大磯の公園にある蔵のギャラリーで開催される朗読会に、ゲストとして呼ばれました。
中島敦『山月記』と、時間が余りましたら、夏目漱石の『夢十夜』から第1夜を読みます。
こちらの詳細は手元にありませんので、恐れ入りますが、お近くの方で、お出かけくださる方は、私までお電話またはメールをくださいませ。090-6013-2470またはnekomeme@docomo.ne.jp要予約だそうです。
なにかあったのか…いいえ。
なんにもありません。
なぁんにも。
台風の目に入りこんでいく。
頭の中が、雪が降った時のように、しんとしている。
なんにも考えない。
窓の外の音が、やけに鮮やかに聞こえてくる。
雪の積もった日に外を走るチェーンの音が響いてくるのよりも、もっと鮮やかに。
頭の中を空っぽにすると、地震の来る直前にはゴオッという音が聞こえるようになる。身構えるとすぐに振動が来る。
今のは、震度3かな。震度2か。震源地はどこだろう。
緊急地震速報よりも正確かもしれない。
そこまでで、思考が止まる。
反射的に足元のストーブを消して、落ちてくるかもしれない本棚の本を凝視する。
そしてまた、もと通りに動き始める。
真白く静かに降り積もった雪の原にいるような時間。
考えるのをやめてみることで、心のリハビリを試みる。
連日で森鴎外と中島敦を読む。この重い作品を二日連続で読むのは、初めての試みだ。私の手違いで組んでしまった演目。頭と心を空っぽにして、入れなおさねばならない。からっぽのまま、本番を迎えることだけは避けたいものだ。
今月の朗読会です。
◆ガス燈での二人会は、来週の土曜日10日15時からあります。
私は久しぶりに、森鴎外の『高瀬舟』を読みます。
相方の柿原智恵子は、いしいしんじ作品を2つ読みます。
いしいしんじ作
『蝶』
『雪屋のロッスさん』より「見張り番のミトゥ」
◆大磯の公園にある蔵のギャラリーで開催される朗読会に、ゲストとして呼ばれました。
中島敦『山月記』と、時間が余りましたら、夏目漱石の『夢十夜』から第1夜を読みます。
こちらの詳細は手元にありませんので、恐れ入りますが、お近くの方で、お出かけくださる方は、私までお電話またはメールをくださいませ。090-6013-2470またはnekomeme@docomo.ne.jp要予約だそうです。