武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

心のリハビリ…来週は朗読会

2012年03月03日 16時09分33秒 | Weblog
心の中に、ぽっかりと穴が開いたようだ。

なにかあったのか…いいえ。

なんにもありません。

なぁんにも。


台風の目に入りこんでいく。


頭の中が、雪が降った時のように、しんとしている。

なんにも考えない。

窓の外の音が、やけに鮮やかに聞こえてくる。

雪の積もった日に外を走るチェーンの音が響いてくるのよりも、もっと鮮やかに。



頭の中を空っぽにすると、地震の来る直前にはゴオッという音が聞こえるようになる。身構えるとすぐに振動が来る。

今のは、震度3かな。震度2か。震源地はどこだろう。

緊急地震速報よりも正確かもしれない。

そこまでで、思考が止まる。

反射的に足元のストーブを消して、落ちてくるかもしれない本棚の本を凝視する。

そしてまた、もと通りに動き始める。


真白く静かに降り積もった雪の原にいるような時間。

考えるのをやめてみることで、心のリハビリを試みる。

連日で森鴎外と中島敦を読む。この重い作品を二日連続で読むのは、初めての試みだ。私の手違いで組んでしまった演目。頭と心を空っぽにして、入れなおさねばならない。からっぽのまま、本番を迎えることだけは避けたいものだ。




今月の朗読会です。

◆ガス燈での二人会は、来週の土曜日10日15時からあります。

私は久しぶりに、森鴎外の『高瀬舟』を読みます。

相方の柿原智恵子は、いしいしんじ作品を2つ読みます。
 いしいしんじ作
 『蝶』
 『雪屋のロッスさん』より「見張り番のミトゥ」


◆大磯の公園にある蔵のギャラリーで開催される朗読会に、ゲストとして呼ばれました。

中島敦『山月記』と、時間が余りましたら、夏目漱石の『夢十夜』から第1夜を読みます。

こちらの詳細は手元にありませんので、恐れ入りますが、お近くの方で、お出かけくださる方は、私までお電話またはメールをくださいませ。090-6013-2470またはnekomeme@docomo.ne.jp要予約だそうです。


コメント
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