武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

芥川龍之介の魅力

2024年10月21日 16時03分37秒 | Weblog
芥川龍之介の朗読

無事終了いたしました

お客さまには
芥川のおもしろさ多彩さ
魅力を伝えることができたでしょうか?

どろどろとした物語の
死というものに対する表現が
どこか華やかなような
そんな気がするのは
私だけでしょうか

太宰が憧れた理由も
そんなところにあるかもしれない
なんて勝手なこと
最近いつも考えています

芥川龍之介を読む日
再び開催したい
もっと彼のことを知りたい
💖
💖
久々の和服なのに
髪をポニーテールにしたので
いかにも姐さん的で
ちょっと怖い雰囲気だったかも
開演前のすっぴんなので
後ろから
😂

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何を伝えたいのか

2024年10月14日 11時18分32秒 | Weblog
9月に鬼火を読んでから
ずっと心に引っかかっていることがある

いったいなにを伝えたくて読むのか
どうしてこの作品を朗読したいのか

そしてなにより
それがきちんと聴き手の皆さんに
伝えることができているのだろうか

鬼火に関しては
私はただひたすらに
「貧」ということを念頭に読んだ

はず

しかし状況描写の表現で
恐ろしさばかりが強調されてしまう
それだけ恐ろしい結果を生じるのだという意味で
「貧」につながるとは考えていたのだけれど
現代にも通じる恐ろしさだと思い読んでいたのだけれど
果たしてそれらが
つながっていたのかどうか
伝わっていたのかどうか


演目選びで
どうしてこの作品を選んだの?
何を伝えたいの?
と指導の立場ではよく質問する

しかし自分はいったいできているか
と振り返る

朗読は
どう読むかではなくて
何を伝えるか
聴いている人の心に
何を落とすことができるか
これが大事


「袈裟と盛遠」も

私はずっとこれを読みたかった
きっかけは忘れたけれど
誰かに勧められたような気がする
読んでみるとおもしろかった
響くものがあった
どこが?
何を伝えたい?

まずは
ぜひお聴きくださいませ
そしたら
きっと伝わると信じて
稽古に励んでおります

今回は数年ぶりに和服です
半襟をつけなきゃ
これ苦手

草履を出したらカビが生えていた
草履は履かなくてもいいかな
お座敷ですから(笑)
庭に出るときには備え付けのツッカケで

まいっか

💖


少々不便ですけどいいところです


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演目選びとアンケートのこと

2024年10月04日 11時15分48秒 | Weblog


上の画像は次の朗読会のものです
😉 

まずは

今年の発表会も無事終わりました
ありがとうございます

たくさんのお客様にいらしていただいて
メンバーのみなさんがたも
楽しんで読んでくださって
とても良き会でした
💖
と喜びたいところなのですが
アンケートの反応が・・・
💔
私たちの会は毎回
アンケートの回収率がとても高いんです
それが
いつもと違う反応でした

怖い!
なぜそのような作品を選んだのか!
という意見が多数!

なるほど確かに怖い話が多く
遠野物語の穏やかな怖さから始まり
私の鬼火でとどめを刺し!
最初の母のみ切ない話

九月と言えど暑かろうし
などと浅はかに
怖いこと前提での演目選び
ですからアンケートによるご批判は
もっともな反省材料であり
ありがたい反応であるのです
が ここだけの話
作戦成功・・・?

まぁ

たのしかったあ
すばらしいっ

などのお褒めのコメントばかりを読んでいると
ときに悲しみさえ感じていたものですから
わくわくしています

ときどきたまぁに
ご批判をいただくと
反省とともに次回への意欲が増して
もちろん
落ち込むこともありますけれど
貴重な意見として
素直に承ります

自分たちでは気づかないことって
意外にたくさんあるのです
それを指摘くださるかたは
きっと優しいかたなのです
私はそう信じでいます

実はね
鬼火を昔々に読んだ時にも
怖すぎる
という批判のアンケート回答をいただきましてね
以来鬼火は
ずっと封印していたのですけど

おもしろがってくださる人が現れたこともあり
いろいろあって
発表会に掛けてみたのでした

ほかの朗読会では
たまに見かける演目ですが
どうなのでしょう?
私の読み方?
貧困問題に焦点を当て
怒りをもって読んだのですけど

どなたか教えていただけたらありがたいです

さてさて
長くなってしまいました

今月の20日には
芥川を読む会があります

10代の初々しい妻の醜い話
というのでしょうか
楽しい話ではないような気がしますが
決して経験できないような
しかし
とても普遍的な心理状態を
いかにみなさんに味わっていただけるか
稽古に励んでおります

最近は
小説を超えるおそろしい出来事が
たくさんありますので
ほんわかした演目が好まれるのでしょうけど

私は元々天邪鬼でお臍が背中にあるので
ほんわかしたものが苦手
しかし人の根源部分の感情が織りなす
さまざまな物語は
逃げきれないものであるならば
いっそのこと真正面から向き合うのも 手
そんなふうにも考えるのです

よろしかったら
どうぞお付き合いくださいね

お会いできることを楽しみに
💖
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