今年も残り少なくなり、一年を振り返ってみた。
振り返りというと、私の場合にはまず、何を読んだか、ということになる。
稽古したけれども読み損ねたものもある。
川端康成の『片腕』だ。来年こそは、と意気込むがどうなることやら。
書き出してみて、たくさんあるようだけれど、新しいものは、5つだけ。
書き損ねたものもあるかもしれない。書いていないものもある。紙芝居のイベントにも参加した。読み聞かせもした。
シェイクスピアは難しかった! 狂ったように稽古した。
苦労した分、身になる。苦労は、肥しだ。
今年は虔十公園林を2回読んで、2回ともまったく違う読み方になった。
どちらがいいのか、私にはわからないけれど、2回目が、私は好きだ。・・・と書いてもどなたにもわかりませんね(笑)
同じものを何度も読む。場所や聴き手が違えば、語り口も変わってくる。
泣きたいほどの大失敗もやらかした・・・
実はもう一回虔十公園林は読んでいる。ほんの内輪の会だったのだけれど、大失敗。
何度も本番を重ねた作品でも、失敗はするのだ。
心のなかに巣食う嫌な自分。
言い訳と開き直りでどす黒くなったり、慌てて心の中を雑巾がけしたり。
いろんなことを繰り返しながら、また年が暮れていく。
来年は、何を読もうかな。
こうやって記録しておくと、これらがまるまるレパートリーになっていく。
記録して残していくのもいいかもしれないと、ふと思った。
嬉しいもの。
2016年に読んだ作品
恩讐の彼方に(菊池寛)
柘榴(三好達治)
板極道(棟方志功)
葉桜と魔笛(太宰治)
オセロー(シェイクスピア)
身毒丸(折口信夫)
双子の星(宮沢賢治)
雪女(小泉八雲)
虔十公園林(宮沢賢治)
屋上の金魚(川端康成)
刺青(谷崎潤一郎)