武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

なめとこ山の熊のことならおもしろい

2021年10月04日 16時43分19秒 | Weblog

お久しぶりです

みなさま、元気でお過ごしですか?

 

コロナ禍で

朗読する人たちは

とても大変な思いをされていると思います

それでも

オンライン朗読会で

遠くの人たちと交流できたり

悪いことばかりじゃないね

と思う今日この頃

オンラインでは

長いものや重いものは

向かないような気がしていますので

短いものを

何度かやらせていただきました

 

でもね

 

10月になるとなぜか読みたくなるものがあります

『なめとこ山の熊』

何度も何度も朗読会にかけていますが

どうしても納得のいくようにできない

長いのでオンラインでできない

 

以前読んでいた時には

聴き手の皆さんからも

いろんな反応をいただきました

稽古を重ねて

自分では変えたつもりでいても

実はちっとも変化していないようだったり

いつの間にか方向性が

間違ってしまっていたり

 

最近つくづく思うのは

朗読や語りって

人間性がだだもれになるってこと

邪念や自意識が

全部ばれてしまうってこと

その時々の生き方で

解釈や読み方も変わってしまう

なにしろ声と息だけですからね

 

必死に訴えるものを持っている

人や作品の語りは

心を打つ

 

私たちは

技術をひけらかすために朗読するんじゃありません

聴いてくださるかたの

心のどこかに

そっと

言葉を景色を置くことができたら

と願いながら

朗読するんだと

思うのです

さて

どこまでできるかは

本番までわかりませんが

10月8日に

『なめとこ山の熊』を

読ませていただきます

仲間とともに開催する朗読会です

(チラシはアップの写真が載っているので公開できないのです)

 

ああ

何年ぶりに読むのだろうか

先日稽古してみたら

まるで読めませんでした

あんなにたくさん読んだのになあと情けない気持ちになりました

でも

初心に帰って

新しい心で読めたら

新しい表現ができるかもしれない

 

小十郎は

ぐずぐずと理屈を考えるような人じゃなかった

私の苦手な

飄々とした語りに近づけたら

嬉しいな

 

なめとこ山の熊のことならおもしろい

ってね

 

千葉県印西市にある

印西市文化ホール ホワイエでの

ロビーコンサートvol.1

午後2時開演

「金曜日の朗読会」

無料です💖

不定期ですがこれから

いろいろな形で開催していきます

 

上の画像

よく見ると透明の衝立があります

朗読会のために

手作りしました

なぁんて

クリップで留めただけの簡易的なもの

釘やのこぎりは使えない(涙)

またいつか

お会いできる日がありますように

 

つれづれなるままに書いた日記

読んでくださって

ありがとうございます

 

追記

画像をきれいに乗せる方法がわかりましたので

最後に

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
物語の里(なめとこ山の熊) (佐々木伸行)
2021-11-16 18:48:00
 ズーット ズーット前、京都の法然院で朗読を聞かせて頂いたことがありました。 鹿威しの音と朗読の声間が絶妙だったことを思い出します。
 この物語の里は母と弟、家族3人で暮らした故郷で、思い出の地です。
 関西岩手県人会の会報に思い出を書いています。 小十郎のイメージモデルとされるマタギ松橋和三郎さん、息子の勝次さん。 其のお子さんの勝美が書いた文も紹介しております、賢治が土性調査に来た頃とそんなに変わっていなかった頃の生活です。
http://www.iwate-kansai.com/images/bulletin/pdf/vol34.pdf
4ページ目です。次の号に勝美さんの文が有ります。
返信する
コメントありがとうございます! (ねこまくら)
2022-01-03 16:30:00
返信が大変遅れてしまい、申し訳ありません!
滅多にコメントをいただくことがないので、ついつい見逃してしまいました。

法然院で聴いてくださったとのこと、ありがとうございます。おそらくあの頃と今とは、読みがずいぶんと変わっているかと思います。

私は山形のマタギをやっている方のところにお邪魔して、いろいろな話や生活を体験させていただきました。その体験を自分の栄養として消化するのに、ずいぶん時間がかかりました。
詳しい地名は忘れたのですが、なめとこ山、と言われる山、そして滝に至る道も歩きました。
やはり、今頃になって、風景描写についても、ようやくわかり始めたところです。
できれば続きも読ませていただきたいなぁと思いました!

またよろしくお願いいたします。
返信する
物語の里(なめとこ山の熊) (佐々木伸行)
2022-02-07 15:43:10
此方もチェックが遅れてしまい、申し訳ありません。
「おおそらだき」まで、お歩きになった事は、法然院でお聞きしました。
                http://www.iwate-kansai.com/images/bulletin/pdf/vol35.pdf
続きです、小十郎のイメージモデルと言われた方のお孫さん(orお子さん)の書かれたものをそのまま紹介しています。 拙文をお読みいただきありがとうございます。
返信する
ありがとうございます (Unknown)
2022-05-19 20:54:34
三か月半経ってしまいましたね。
申し訳ございませんm(__)m

野生の熊は出会ったことがありませんが、やはり山形の鶴岡で、飼われている熊に触れたことがあります。
どんぐりの皮を上手に向いて食べます。そうめんも指をフォークのようにして食べていました。
喜びの踊り(?)は、ちょっと怖いですけれど慣れると愛おしくもなります。
愛おしいけれども生活のために猟をしなくてはならない、、、小十郎の心持ち。

そうそう!豊沢の近くの藤三旅館に泊まりました。
湯治部と旅館と一泊ずつ。湯治部のほうは、とても印象的、お湯もいいお湯で疲れが飛びました。

34号のほうも読みなおしました。

ありがとうございます。
返信する
お読みいただきありがとうございました (佐々木伸行)
2022-06-06 17:14:39
 藤三旅館は懐かしいです。深い底の大きな石の上に立ち漸く息をしていた深い湯船。現在の白猿の湯はきれいになりました。今は有りませんが玄関の前の庭園に池があり1mを超える大きな鯉がいました。
 私と弟は花巻の親戚に行く時、一時間一本の電車に遅れてもそれを見ていたものでした。
 幼いころの思い出です。
 拙文をお読み頂きありがとうございます。
返信する
Unknown (Unknown)
2022-06-17 11:42:13
1mを超える鯉!!すごいですね!!
子どもにとっては恐竜のように感じたことでしょう!

藤三旅館、きれいになってしまったようですね。
ちょっと寂しいですけど、致し方のないことなのでしょうね。
先日、京都の志摩欣也さんと久しぶりにお会いして、宮沢賢治とゴッホの話を伺ってきました。

賢治は、ほんとうに不思議です。
ときどき無性に朗読したくなる稀有な存在ってことも話してきました。
返信する

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