武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

恋について考える  なぁんてね

2014年11月11日 09時40分19秒 | Weblog

恋について考えを巡らすことのできるのも、朗読をしているおかげなのですが、いくつになっても恋の話は楽しくもあり。

「恋」は、万葉集では「孤悲」とも書かれていたそうです。

「乞い」「来い」ともつながりがありそうですね。

求めるのが、恋。ここにあるのが、愛。

なぁんて

 

先日読んだ谷崎潤一郎の『刺青』も、来週読む菊池寛の『藤十郎の恋』も、はたまた相方の読む樋口一葉の『十三夜』も、「恋」の話です。

『刺青』の掘り師は、いれずみを描く素材に恋をする

『藤十郎の恋』の藤十郎は、命がけの恋をする役柄に、恋をする

『十三夜』は、幼馴染との実らぬ恋

恋は思春期のほのぼのしたものだけではないということを知る

では、私は今、何に恋している?

透きとおるような冷たい役者の目で人妻を口説く藤十郎に、恋している

掘り師も藤十郎も、その恋を実らせることができた

葛藤の末に大切なものとひきかえに得る恋

並大抵の努力で実らせることはできない

並大抵の努力で実らせることができるのは

つまらないのかもしれない

いっそのこと実らなければ永遠に続く恋かもしれない

身の程知らずの恋

台本の中の藤十郎に恋しつつ

初演に向けての稽古をしております。

 

 もうひとつ

12月21日(日)大川端 語りの会のお知らせも

ここでは『八郎』を柚季純さんの音楽とのコラボで楽しんでいただきます。

それから、詩の朗読

詩人の村田活彦さんと詩人としての武順子の「詩の時間」

まだ詳細は決まっていませんが

興味深い内容となりそうです♪

場所は深川。芭蕉の旅の出発点。

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コメント
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