武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

2019年夏の旅のこと

2019年09月18日 23時38分15秒 | Weblog

今年も行ってきた。

オーストリア→リヒテンシュタイン→スイス→フランス・・・途中、ドイツに数時間とイタリアに1泊。

28泊したのだけれど、28日間とちょこっとの旅。

音楽の都ウィーンから始まって、グラーツ、湖水地方、ザルツブルク、インターラーケン、国境の町ブレゲンツへ。

湖水地方ではレンタカーでいろんな色の湖をみて回った。

美しい風景と、音楽、オペラに、ちょこっとだけ触れてきた。

フェルトキルヒでは、カードが使えなくなり、銀行を探して走り回った。

リヒテンシュタインは、国であることを初めて知り、興味津々だった。

そしてスイス。

私は2度目。1度目は若いころ、ツアーに乗っていったので、なんの印象もなかった。

という軽薄な理由で、今回も期待していなかった。

しかし!

サンモリッツから眺める4000m級の山々は素晴らしい。

ユングフラウとマッターホルン、モンブランで、それぞれハイキングをした。

普段ひきこもりがちの私にとって、けっこう過酷なものだった。

それぞれ4時間くらいは、歩いた。砂利、石、岩、の下り坂は、膝を痛める。

足がパンパンになっても、次の山が待っている。

最後はモンブランの隣の山、モンタンヴェールだった。

〆にふさわしく、より厳しいハイキングの行きつく先にあったのが、モンタンヴェールの懐だ。

深い。

人がいなくなると、風の音だけが聞こえる。ごおーっという風の音は、滝の流れる音までもかき消した。

美しい山の懐は、深くて、深くて。

鉄道の車窓からの旅もいいけれど、車窓の風景の奥にも行ってみたくなるのだ。

ほとんど行き当たりばったりの準備不足な旅。

ところで 

ザッハーホテルのザッハトルテも食べた。

チョコレートは苦手で、滅多に食べたことがないのだけれど、食べてみたら、おいしい。

ザルツブルクのザッハーホテルで食べて、インターラーケンのザッハーホテルでも食べた。

2度目のザッハトルテが、お酒が効いていて素晴らしくおいしく感じた。

お店のマスターに「ここのはザルツブルクのザッハトルテと作り方が違うのですか?」と尋ねたら、「いや、どこのお店もみな同じだ」との答え。

なぁんだ!

自分の味覚への信頼が、崩落した一瞬だった。

 

書き始めると、止まらなくなりそうだし、書きたいことがたくさんありすぎるような濃い旅だった。

 

チリチリパーマネントで、日焼けで真っ黒の顔で、日本の街を歩くのは、ちょっと恥ずかしい。

美白!とは思ったけれど、諦めだけは早いのが得意技。

あのデッカイ山の懐を覗いてきたのだもの。そんなこと、どってことないさ。

すべて、些細なこと。命さえあれば!

なぁんてね。

 

そろそろ今回あたりがお終いの旅になりそうです。

いい旅でした。

 

 

さて、毎年私たちが旅に出ている頃に、台風などの災害が起きる。

そのニュースに触れるたびに、心が痛むだけで、どうにもしようのないもどかしさがある。

今年は、我が家の近辺が停電被害に遭った。

今朝帰宅すると

物置の扉が壊れて飛んでおり、冷凍庫の中身がダメになっていた。

自宅は仕方のないことであっても、ご近所への迷惑が掛かっていたらどうしよう。

台風以降そんなことばかり考えていた。

 

 

※ 訂正 ※

モンタンヴェールは、山の名前ではありませんでした。

地域の名前のようです。

モンタンヴェール鉄道というのがあり駅名もモンタンヴェール駅です。

メールドグラースという氷河の下流(?)に位置します。

山の名前は、しばしば山群の名前だったりします。

ウィキによると、メールドグラースのある山はモンブランの北壁だったようです。

わからないことばかりで、申し訳ないです。

コメント
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