武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

何を伝えたいのか

2024年10月14日 11時18分32秒 | Weblog
9月に鬼火を読んでから
ずっと心に引っかかっていることがある

いったいなにを伝えたくて読むのか
どうしてこの作品を朗読したいのか

そしてなにより
それがきちんと聴き手の皆さんに
伝えることができているのだろうか

鬼火に関しては
私はただひたすらに
「貧」ということを念頭に読んだ

はず

しかし状況描写の表現で
恐ろしさばかりが強調されてしまう
それだけ恐ろしい結果を生じるのだという意味で
「貧」につながるとは考えていたのだけれど
現代にも通じる恐ろしさだと思い読んでいたのだけれど
果たしてそれらが
つながっていたのかどうか
伝わっていたのかどうか


演目選びで
どうしてこの作品を選んだの?
何を伝えたいの?
と指導の立場ではよく質問する

しかし自分はいったいできているか
と振り返る

朗読は
どう読むかではなくて
何を伝えるか
聴いている人の心に
何を落とすことができるか
これが大事


「袈裟と盛遠」も

私はずっとこれを読みたかった
きっかけは忘れたけれど
誰かに勧められたような気がする
読んでみるとおもしろかった
響くものがあった
どこが?
何を伝えたい?

まずは
ぜひお聴きくださいませ
そしたら
きっと伝わると信じて
稽古に励んでおります

今回は数年ぶりに和服です
半襟をつけなきゃ
これ苦手

草履を出したらカビが生えていた
草履は履かなくてもいいかな
お座敷ですから(笑)
庭に出るときには備え付けのツッカケで

まいっか

💖


少々不便ですけどいいところです


コメント
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