インドに8日間そして香港に2日間の旅をしました。
まず香港について。
インドで消耗した体力を香港で癒してきました。
香港というと、ブランド品店の並んだ街並のイメージがありますが、私たちはソチラに興味がなくて、そそくさと素通りします。
興味がない・・・それに加えて、インド帰りの真っ黒でぼろぼろのバックパッカーがうろつくところではないからです。
高級店街にはなぜか鏡が多くて、いたるところの鏡たちに「おのれのすがたを見よ」と言われているようです。
いちおう、それなりの衣装は用意していましたが、日焼けし疲れきった顔でおしゃれをする気持ちにはなれません。
食事は、点心の店や麺の店で、300円くらいの雲呑麺。これがまたおいしい。400円出せば定食もある。スープが薄味で私たちの胃にやさしい。
ホテルだけは、香港でいちばん眺めのいいところを奮発しました。
日が沈むと、ネオンサインが煌めきます。8時を過ぎると、サーチライトのダンスが始まります。
部屋から、ぼおっと眺めていました。
対岸を眺めながらインドで考えたあれこれを整理してみようと思いましたが、整理などできるはずもなくて、ますます頭の中は混とんとしていくばかりです。
・・・そう。インドのオールドデリーやバラナシでの衝撃、あの混沌のように。
■ ■ ■
昨日、そんな衝撃について考えることもなかった出発前に決めていた演目、『羅生門』(芥川龍之介)の稽古をした。
老婆が死体の髪を一本一本抜くというあたりを読みながら、以前には感じなかった吐き気をもよおした。
様々の経験は、朗読の上にどのような影響を及ぼすのであろうか。
どんどん変わっていく自分が恐ろしくなる。
4月6日(日)の雨岳文庫で読む。http://www.ugakubunko.com/htdocs/?page_id=19
雨岳文庫は秦野市にある古い古民家。あえて「古い」をつける。屋根裏には、、、いるかもしれない。
なぁんてね。
詳細のチラシは、もうできているはずですが、まだ届かなくて^^;
届き次第、再度アップします。
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