武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

『鬼火』・鬼退治の話ではないけれど

2019年10月24日 22時17分46秒 | Weblog

12月7日の朗読会で、吉屋信子の『鬼火』を読みます。

場所は千葉県市川市八幡。

 

ここ数年、鬼や鬼婆や辛い話ばかり読んでいるような気がします。

以前、読み聞かせの先輩に問われたことがあります。

どうして、救いようのない話ばかり読むのか?

なぜわざわざ辛くて悲しい話を選ぶのか?

その時は、うまく答えることができませんでした。

なぜなのだろうと、自分でも考えます。

ただひとつ思うのは

例えば鬼の話を読むことで

心の中の鬼を退治しようとしているのではないか、ということ

 

心の中に苦しみとか悲しみを抱えていたら

そこから逃げずに

架空の苦しみとか悲しみに、どっぷり浸かってみる

鬼たちは、きっと逃げていく

そういうのを、カタルシス、ともいうようですね

私は朗読することで鬼退治をする

お客さまは聴くことで

鬼退治、、、なぁんて

お手伝いができたら

嬉しいな、なぁんて

『鬼火』は鬼退治の話ではありませんが

いろんな側面から読むことのできる物語

書かれていないところを感じる物語

短編です

ぜひご一読を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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