武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

財布を落として

2007年05月21日 23時30分43秒 | Weblog
先週金曜日の夕方、野菜の直売所でブロッコリーとニラを買った。

大切に、落とさぬように野菜を抱えて、財布を落としていた。

財布がないことには、次の朝に気づいた。どこにもない。

前日の夜から朝にかけて、娘の送迎で、免許不携帯運転をしていたことになる。恐ろしいことだ。

記憶をたどって、たどって、家中探してみてもない。もしかしたら落としたかもしれないということで、恐る恐る近くのドラッグストアに電話をかけてみた。

あった。直売所のそばにあるドラッグストアの駐車場に、落ちていたとのこと。小さい子どもをつれたお母さんが届けてくれたんですよ、と。

そして今朝。
同じ直売所に、行った。
きょうは落とさないぞ、もう落とさないぞ、と意気込んで。

夫に、こんな状況だったんだよ、と、野菜を抱えて報告した。
駐車場で、さながらの実況見分だ。

直売所のおばさんが、走ってきた。
「お金、いれてないよっ」

もう、がっくり!!

おばさんごめんねえ、と走って、事情を説明して、お金を払った。
おばさん、見ててくれて、ありがとう。

ああ、最近の私は、こんなことばかりしている。
疲れているんだよ、と、友達は慰めてくれたけれど、いろんな人に迷惑ばかり掛けて、申し訳なくて。

いえいえ、昔っから、こんな風です。

それでも見捨てることなくお付き合いくださるみなさまに、感謝です。
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ほんとうの声

2007年05月18日 18時12分59秒 | Weblog
独り言をぶつぶつ唱えるときと、人に何かを話しかけるとき、声が違うと思いませんか?

自分の本来の声を探すべく悪戦苦闘しているのだけれども、本来の声は、やはり自分に向かって発している声なのかと、考える。そのままの声で語ることが出来たら、いいのになあ、と思う。いつわりのない声で、伝えることは、とても難しい。自分を裸のままでさらすことになるのだから。そんな恥ずかしいことできない。作品に見合った生き方をしていないし、底が浅い。でも語る以上は、いつわりでなく、すこしでも誠意のある思いを伝えたい。

そのための呼吸なのだ。
腹に据える。思いをすべて腹に蓄えて、肩の力を抜く。

大げさな表現はいらない。大声だって、必要ない。
真実を語る人は、大声で叫ばない。

静かな声と、目から発する声で、語るのだ。
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ごった煮の脳みそ

2007年05月17日 19時03分23秒 | Weblog
今日、素話の勉強会。
短いお話しか覚えない。天福地福を語った。

23日『注文の多い料理店』『よだかの星』
6月9日『おさん』
13日『冥途の飛脚』
そしてまた
27日『土神と狐』

月曜日の朝は、小学2年生への読み聞かせ。

頭の中は、いろんなストーリーが渦巻いて、ぐしゃぐしゃのごった煮状態です。

でも、こんな毎日が、嬉しいし、ありがたい。

ぽっぽっと、生活の中で、場面が浮かんできます。苦しくもあります。
色っぽかったり、勇ましかったり、小賢しかったり、真摯だったり。

本当の私は、だんだんに透明になっていくような、そんな錯覚も覚えます。

せっせと、呼吸の確認をして、一喜一憂している私が、私。


おととい、小さなコンサートに行きました。
なんと!観客が少ないので、観客の自己紹介をしました。
「ふだんは、こんなにもたもたしておりますが、語り始めると、人格が変わります」と言いましたら、知り合いたちが、深くうなずいていました。
そんなことないよって、笑ってよ!…て、無理かな。えへっ

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静かに 静かに

2007年05月12日 20時03分56秒 | Weblog
静かに、息を吐き息を吸う。

イスに浅く腰掛けながら、歩きながら、立ち止まっては、静かに呼吸してみる。

すべての意識を、呼吸することに集中してみる。呼吸が時に、ぎこちなくなる

浅く深く、長く短く、呼吸してみる。


1日のうちの少しだけ、体のことを意識してみる。
たとえば、指先に、気持ちを集中しながら歩いてみる。
足の小指のことを考えてあげる。普段は忘れてしまっている小指だけれど…しているしている!存在を主張している!

ただ、呼吸に気持ちを寄せると、呼吸が不自然になるのだ。
困ったことです。

無意識だからできることもあるのだろうか。
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世界中にひとつきりの楽器

2007年05月08日 09時41分31秒 | Weblog
謡の発声を体系化しようと試みているかたがいらっしゃいます。
そのかたに、発生の指導をしていただいています。

なかなか難しくて、苦労しております。

昨日の稽古で、今までの間違った呼吸を見つけていただきました。まるでお医者のようだとおっしゃりながら、丹田とみぞおちに手を置いて、体の動きが、嘘をついていると指摘されました。

その通りです。体の微かな動きも見逃さないのです。
全部見透かされているのであるとしたら、もはや嘘をつく必要はなくなります。

でも、何十年も嘘をつけば、私の体にとっては嘘も真になります。
真と思っていた価値観が崩れてしまった私の体をありのままの、本来の姿に戻すのは、大変な作業になりそうです。

特上のバイオリンを扱うように、体を大切に扱わねばならないのだろうか。
世界中にひとつきりの楽器!
まあ、なんて素敵な!!
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