写真は先日届いた「スノーヤクショウ」の本と前に買ったポートフォリオ。こっちは葉書よりひとまわり大きいから本がどんだけでかいか判ろうかってもんです。笑えるのは出版元は日本ででも売値が弗立てで28$。当初が3600円位だったのが円高で2200円位まで値下がり。これじゃ輸出企業さんはたまらんでしょう。
で、夕方テレビで23年前に出版された村上春樹の「ノ〇ウェイの森」が映画化されてなんか、絶賛されてるらしくて、私は思わず「ノ〇ウェイの森ってさぁ、絶賛されてるから本かって読んだらさ~ちっとも面白くなくってさ~あたし、自分の感性がおかしい、皆が絶賛してんのに、私だけ面白くないって感じるなんてと不安になっちゃったけど、未だにどこが良いんだかわからん。」と言ったら、うちの旦那も「あ~俺も読んだけど、どこがいいのか判らなかった。つまんなかった」と言ったので、「あら~いつのまに読んでたの?でもね~おかげで私、村上春樹食わず嫌いになっちゃったよ。あの本、買って読んですぐ古本屋に売っぱらったら、ベストセラーだったから、けっこう良い値段で引き取ってもらったことだけね。良かったのは」
で、村上春樹嫌いじゃないです。「レキシントンの幽霊」?だったかな。短編集だけど、これ読んで、「いいじゃん!」と思いました。
タイトルの話も面白かったけど、その中の、映画化された、タイトルは忘れたけど、宮沢りえが主人公の「服の買い物依存症の奥さん」の話が好きでしたね~。音楽が確か坂本龍一で、この曲はCDにも入ってなくて。でも映画も小説も、良かったです。奥さんが死んで、高級ブランド服が倉庫にだ~っと並んでるんです。身体は一つなのに、これ、毎日1着づつ着ても着切れないだろーってくらい服の山!問題はサイズですけどね~。今の私には着られないわ。いくらお直し頼んでも・・・。でもブランド服買いまくりの奥さんには共感できてしまったの。高くて素敵な服を買うのって気持ちいいもん。理解できるもん、その気持ち。(おかげで今は私、ブランド服には一切興味なくて、ひたすら着心地優先です。ま~着心地が良くて買ったらブランド物だったってことはありますけどね~)
ただ「ノ〇ウェイの森」だけはもう絶対ダメで、当時、何かのコラムで「ただやりまくってぼこぼこ死ぬだけの小説」と書いてあるのを読んで「あ~良かった、そう思ったのは私だけじゃなかったんだ~!」とほっとしたのを憶えてます。皆と一緒じゃないと不安になる典型的な日本人だったんですね。当時の私。そのコラムにけっこう勇気付けられました。自分の感性を信じていいんだってことをね。で、旦那も同じことを思ってたってのが23年後に判って、ああ、趣味とか全然違うけど、オタク気質で、合わないものが同じってことはそんなに相性が悪いってわけではないのねと改めて思いました。
「愛と再生の物語」って言葉は綺麗だけど、内容は結局「やりまくって勝手にぼこぼこ自殺していく人達」の話なんですもの。感情移入も出来ないし、登場人物の誰一人として共感できる人物がいないのがつまんな~い、け!時間と金返せ!と猛烈に不愉快になったのでしたよ。あ~当時私は20代で既に恋愛も結婚も出産もしてました。それでも共感持てる登場人物がいない小説ってのはつまんな~い!です。