無関心のすすめ

ひろさちや氏の著書です。大分前に立ち読みして、面白そうだから買っておいて、そのまま忘れてしまってたのが、先日お片付けしたら出てまいりまして、平易な文章に説得力がございまして、良い読後感を味合わせていただきました。いらいらしてる方には、お勧めの本です。ただし、既に内容がちょっと情報として古いです。

ひろ氏は「世の中が悪いのは自民党のせいってことにしとけばいいんです。あなたに何ができるわけではない。考えるといらいらするから、そういうことにしとけばよろしい」と書いておられますが、過去の自民党政権時代に著された本のその部分に、ケチをつけるほど私は頭悪くはありません。利口でもないですけど。

で、政権が代わったところでいきなり世の中が良くなるわけでも無いしというわけで、その部分は私は勝手に「世の中が悪いのは自民党の長期政権のせい。今いきなり政権が変わったからといって急に良くなることは無い。自民党が長期政権だったことのせいってことにしておきましょうよ」といたしました（笑）

無関心のすすめ、いい本です。古本屋とかで見つけたら買っておいて損はないと思います。特にいろいろ思い込んで悩む人にはお勧めです。少なくとも私は、この本を読んで、楽になりました。でもな～親鸞さまの「悪人は善人より救われる」みたいなのは、どーしても納得できませんけど。通り魔に刺し殺されるのも、仏様の思し召しなんて悲しすぎます。そう考えてしまうのも、私の修行が（何の？）足りないのでしょうけれど。

でも、この本を読んで改めて「どこかの誰かと張り合う」ことの馬鹿ばかしさを再確認いたしました。
ちょこっと職場の地位が高くなって、ちょこっと給料が高くなるかも知れませんが、引き受ける責任のほうがずっと重いです。
「あなたは上になりたくないの？」と上司に訊かれましたが「あ～私と同じキャリアで、私の同期で主査とかやってる人もいますけど、私は平社員でかまいません。マネジメント能力ってのが私は徹底的に不足してます。上に立つものに求められるものがまずその能力であることくらい私にも理解できます。その上で私はあえて今の地位のままで構わないと決めてるんです」

敢えて今の時代、管理職やってる人は大変だと思いますよ。昔のような牧歌的な職場は終わりをつげたのです。
これもみんな自民党のせいなのです。ってことでいいんですよね。