廃屋の薔薇

白木香バラ(一重）というらしいです。
薔薇はすぐ虫が付くので、手入れがめんどくさいのですが、この薔薇が咲いてるお家は空き家です。しかも２年くらい経過してるんですが、季節が来るとキレイに咲いてくれます。通勤途中の道の脇にあるお宅なんですが、廃屋と言ってしまっては失礼な立派なおうちなんですが、個人医院だったのですが、医師であり家長であるご主人が亡くなってしまい、ご遺族は引っ越されてしまったようで、私の町は海辺なので、台風とか結構直撃くらうと、人の住んでないおうちは荒れますねやはり。

この薔薇の巻きついてるフェンスも錆びて、飴のように曲がってこの花の姿をいつまで見られるか、と思うと寂しいことです。
おうちの勝手口の傍には、大きな糸杉なんかが立ってたりして、反対側にはつつじの植え込みなんかもあって、けっこう昔の普請のようで、家の背が高いんですね。でも２階の屋根の庇なんかは落ちてしまってるんで・・・・多分雨が降ったら・・・家の中は悲惨かも知れないな。

私はその、診察室とか覗いて見たい気持ちがすごくあるんですよ。多分きちんと整理されてるであろう医療器具とかね、板張りの床とかね。そんなところに大き目のお人形を置いて写真撮ってみたいなあなんて・・・・妄想は広がりますが、勝手に入ったら不法侵入で犯罪者になりますから、実行はしませんけど。ああ、入ってみたいなあと妄想してるうちが幸せなのかも知れませんね。