プログラマー兼テクニカルライターである石川直太 (いしかわ なおた) のブログです。哲学からゲームまで。
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「科学者は神を信じられるか」
ジョン・ポーキングホーン、「科学者は神を信じられるか」、講談社ブルーバックス、2001年、840円
アマゾンで購入するには[科学者は神を信じられるか―クォーク、カオスとキリスト教のはざまで
]をクリック。
講談社ブルーバックスという理工系の新書があります。その中でも異彩をはなつのが「科学者は神を信じられるか」です。著者のポーキングホーン氏は、物理学者にしてイギリス国教会司祭です。
私のように、理工系の教育を受けて、しかも信仰を持つ者にとって、「科学者は神を信じられるか」は、自分の生き方にかかわる大問題です。ポーキングホーン氏は、悩みながらも、信仰と自然科学を両立させています。私にとって、学問と信仰の両方で大先輩である、ポーキングホーン氏に共感しました。
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講談社ブルーバックスという理工系の新書があります。その中でも異彩をはなつのが「科学者は神を信じられるか」です。著者のポーキングホーン氏は、物理学者にしてイギリス国教会司祭です。
私のように、理工系の教育を受けて、しかも信仰を持つ者にとって、「科学者は神を信じられるか」は、自分の生き方にかかわる大問題です。ポーキングホーン氏は、悩みながらも、信仰と自然科学を両立させています。私にとって、学問と信仰の両方で大先輩である、ポーキングホーン氏に共感しました。
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「不良牧師」
アーサー・ホーランド著、「不良牧師!「アーサー・ホーランド」という生き方」、文春文庫、2002年、590円
アマゾンでの購入は[不良牧師!「アーサー・ホーランド」という生き方
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「あなたは愛されている。」序文で泣き、本文で泣き、解説で泣きました。
アーサーさんは、オートバイで森の中を走っている時に、神を身近に感じるそうです。私は、天体望遠鏡や顕微鏡を通して、人間を超える何らかの存在を感じます。神は教会の中ではなく、自然の中にあるという、アーサーさんの考えに共感します。また、宮沢賢治氏の「星空に涙する」という言葉を、アーサーさんはしばしば引用します。
本からは離れますが、私が自分自身の矛盾や社会の矛盾に悩んで落ち込んでいたときに、アーサーさんから「人間には矛盾があるから文学が存在する」というメッセージをいただき、救われました。
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「あなたは愛されている。」序文で泣き、本文で泣き、解説で泣きました。
アーサーさんは、オートバイで森の中を走っている時に、神を身近に感じるそうです。私は、天体望遠鏡や顕微鏡を通して、人間を超える何らかの存在を感じます。神は教会の中ではなく、自然の中にあるという、アーサーさんの考えに共感します。また、宮沢賢治氏の「星空に涙する」という言葉を、アーサーさんはしばしば引用します。
本からは離れますが、私が自分自身の矛盾や社会の矛盾に悩んで落ち込んでいたときに、アーサーさんから「人間には矛盾があるから文学が存在する」というメッセージをいただき、救われました。
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「宇宙からの帰還」
立花隆、「宇宙からの帰還」、中公文庫、1985年、840円
アマゾンからの購入には[宇宙からの帰還
]をクリック
3月1日より、アフィリエイト許可のgooブログアドバンスに移行し、アマゾンのアソシエイトに申請中です。 練習をかねて、私が今までに最も影響を受けた本を紹介します。
(カバーより)宇宙とは、地球とは、神とは、人間とは何か。--- 宇宙飛行士の衝撃に満ちた内的体験を徹底した取材と 卓越したインタビューによって鮮やかに描き、知的興奮と劇的感動をよぶ壮大な精神のドラマ。
アポロ計画時代の宇宙飛行士に立花隆さんがインタビューした成果です。 本書が出版された1985年当時、私はまず宇宙開発に対する技術的な興味から本書を読みましたが、 何度も読み返すうちに精神的感銘を受けました。 そして、本書を読み終わって心の中で反芻している時に、 「星空に涙する」体験をしました。 長くなりますが、339ページからミッチェル氏の言葉を引用します。
--- すると、あらゆる宗教の神は、本質的には、同じということか。
「そいういうことになる。・・・(引用一部省略)」
--- その質的同一性の本質はどこにあるのか。
「人間的エゴから離脱すると、この世界が全くちがって見えてくる、ということだろう。 エゴの目からは見えない知覚の向こうにあるスピリチュアルな世界が見えてくる。 自分がこれまで真理だと思っていたことが、より大きな真理の一部でしかないことがわかってくる。 この意識の変革、視点の転換が、すべてのカギであることを、あらゆる宗教が語っている。 イエスが『悔い改めて神の国に入れ』『生まれ変われ』というとき、意味していることはそれなのだ。 ギリシア語で『悔い改め』は『メタノイア』という。 それに、何か悪いことをしてもそれを反省すれば天国に行けるという意味ではなく、 世界を全くちがった視点から見れば神的世界がすでにここにあるということなのだ。 ヒンズー教の伝統でソマティというのも、仏教のニルヴァーナも、あるいは神秘思想でいう照明体験もすべて同じことなのだ。」
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アポロ計画時代の宇宙飛行士に立花隆さんがインタビューした成果です。 本書が出版された1985年当時、私はまず宇宙開発に対する技術的な興味から本書を読みましたが、 何度も読み返すうちに精神的感銘を受けました。 そして、本書を読み終わって心の中で反芻している時に、 「星空に涙する」体験をしました。 長くなりますが、339ページからミッチェル氏の言葉を引用します。
--- すると、あらゆる宗教の神は、本質的には、同じということか。
「そいういうことになる。・・・(引用一部省略)」
--- その質的同一性の本質はどこにあるのか。
「人間的エゴから離脱すると、この世界が全くちがって見えてくる、ということだろう。 エゴの目からは見えない知覚の向こうにあるスピリチュアルな世界が見えてくる。 自分がこれまで真理だと思っていたことが、より大きな真理の一部でしかないことがわかってくる。 この意識の変革、視点の転換が、すべてのカギであることを、あらゆる宗教が語っている。 イエスが『悔い改めて神の国に入れ』『生まれ変われ』というとき、意味していることはそれなのだ。 ギリシア語で『悔い改め』は『メタノイア』という。 それに、何か悪いことをしてもそれを反省すれば天国に行けるという意味ではなく、 世界を全くちがった視点から見れば神的世界がすでにここにあるということなのだ。 ヒンズー教の伝統でソマティというのも、仏教のニルヴァーナも、あるいは神秘思想でいう照明体験もすべて同じことなのだ。」
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