「ソフィーの世界」

「あなたは誰?」、「世界はどこから来た?」という哲学者からの不思議な手紙から始まり、 ファンタジー小説の形で西洋哲学の歴史を解説しています。 私が最も感動したのは、「スピノザ」の章です。

スピノザは、聖書は一字一句まで神の霊感に満ちている、
ということを否定したんだ。
聖書を読む時には、それがどんな時代に書かれたのか、
しっかり見きわめなくてはならない、とスピノザは考えた。
この批判的な読み方をすると、聖書のいろんな書や
福音書のあいだに矛盾がぼろぼろ出てくる。
しかしそれでもなお新約聖書のテクストを深く探れば、
神の代弁人としてのイエスに出会う。

本書を読んだ結果持った最大の疑問は、なぜ「人はパンのみによって生きるのではない」のか、何故、哲学、宗教、芸術が存在するのだろうかということです。
ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙

日本放送出版協会

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