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【87.8%が偏差値10以上アップ】少人数クラスで「授業を受ける」→「問題を解く」→「間違いを直す」→「わけを説明」

この辺のある中学校が取り入れ始めた「自由進度学習」って知ってますか?

2023年05月29日 | ニュース・記事
ネクサス(江南市の勉強のやり方専門塾)の塾長の伊藤です。

いきなりですが、自由進度学習って知ってますか?

ネクサスにも生徒が通っている、ある中学校が自由進度学習というものを取り入れ始めました。

ここで少し、自由進度学習というものについて触れておきたいと思います。

まず、私が自由進度学習を知ったのは、蓑手さんの本です。



こちらです。

内容は割愛しますが、恐らく保護者の目には

「え?ただの自習?」

って映っていると思います。

もちろん、ちがいますが、現実にはそう見えても仕方がないでしょう。

学校がいろいろチャレンジするのは確かによいことです。

しかし、現実、というか学習者である子どもをちゃんと見てないと、この手の取り組みはまず失敗します。

本当にその取り組みに学習効果があるのかを見極めることです。

世間では、PDCAサイクルとかOODAとか呼んだりしますが、、、

まったくできていない学校がほとんどです。

例えば、大口学びスタイル。

数年前まで大口町が進めていた、「○○スタンダード系」と呼ばれる授業形態です。

ところが、最近は、耳にすることがありません。

止めてしまったのでしょうか?

・発表者の話を聞くときは発表者の方を向く
・ハンドサインで自分の意思・考えを表す

等々、学びの本質ってそこじゃないですよね?

大口学びスタイルの是非については、こちらの記事が参考になると思います。

【大口中学は平均以下】全国学テの結果「大口学びスタイル2019」ってなんじゃこれ!?

さて、本題の「自由進度学習」とはなんぞやという話をここで説いても仕方がないですが、結果的に「ただの自習の時間」になってしまっているのには、いろいろ理由があります。

そもそも、自由進度学習を始めますといっても、それまでの「種まき」ができているかどうかが大切です。

いきなり、子どもたちに「教科書を読んで各自のペースで勉強を進めてください」といっても、今まで学びの「ま」の字も教えてもらってない子たちができるわけがありません。

案の定、

教室の後ろの方で他ごとをやっている子。

何人か集まっておしゃべりをしている子。

やるように指示した内容とは全然ちがうことをやっている子。

やろうとは思っているけど、やり方がわからず全然できない子。

まさに地獄絵図です。

進学塾に通っていたり、自分のペースで勉強ができる子にとっては願ったりかなったりの「授業?」かもしれませんが、最適なアシストが必要な子にとってはただのおいてきぼりです。

まあ、これも過渡期だから「いちいち目くじら立てるな」と言われればそれまでです。

が、

これで結果が出なかったら学校はどう責任を取るつもりなんでしょうか?

教育って、テストの点数のような目に見える成果が全てではないですが、確かな実践なら必ず目に見えた成果が現れます。

子どもが主体的に学ぶようになったとか、他校と比べて子どもたちが生き生きとしているとか、学力テストで高い成績を残しているとか、、、。

自由進度学習というと聞こえはいいですが、これが本当の主体的な学びにつながるのか、それともただの自習に終わるのか。

まさに、鬼が出るか蛇が出るか?

もう少し、様子を見たいと思います。


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NHK東海ドまんなか!布袋小・中「宿題廃止?家庭学習で主体的な学びを」を見てびっくり!(2023年5月26日放送)

2023年05月29日 | ニュース・記事
ネクサス(江南市の勉強のやり方専門塾)の塾長の伊藤です。

東海ドまんなか!(NHK)の放送見ましたか?

初回放送を録画したつもりが、なぜか録れておらず、痕跡すらなし!

今日、再放送があったので、こっちで録画したのは、ばっちりとれてました。

さて、布袋小学校と中学校、両校の取り組みが紹介されていました。

放送だけを見ると「確かに好感触」というイメージですが、そうでない部分も多様にあります。

実際、今の布袋中の2年生の学力はボロボロで、建て直しの最中でしょう。

とはいえ、何点か良かった点も。

まず、小学校では

・具体的な取り組みを冊子にまとめて配布している(昨年から準備していたとのこと)
・各児童が取り組んだ家庭学習を子ども同士でシェアし合うなどのフォローアップ

これらは家庭だけではできないことです。

ぶっちゃけ、小学校では読み書き計算ができていれば、理科とか社会は興味のあることを伸ばすだけで十分でしょう。

先日の記事でも紹介した通り、共通課題(みんなが身につけなければいけないもの)と個別課題(各個人が好きに伸ばせばよいもの)の2つあるという考えです。

一方、中学校では、冒頭で教頭先生が

・主体的な学び
・受験のための学び

これをどう両立するかがカギとおっしゃってました。

まさに、その通り!

だったら、なぜそれを去年、やってくれなかったのか、、、。

布袋中では、かつて「空きスペースがなくなるまでノートに書きまくる」という課題が出されていました。

<参考記事>
どうする?モンスターティーチャーが出す変な宿題

実を言うと10年くらい前までは、この辺りの中学校ではこういう課題(作業)が日常茶飯事でした。

課題というよりは、もはや拷問です。

それこそ、眠い目をこすって夜中までやっていた子も少なくありませんでした。

だれかが文句のFAXでも送ったのでしょう(爆)。

それが、ようやくこの10年で撲滅しました(笑)。

とはいえ、中学校ではどうしても受験のための勉強は避けられません。

番組では、これまで(教科ごとに)毎日提出していた学校のワークを、定期テスト後にまとめて提出へと変更されたようですが、正直、これはいただけません。
(あ、毎日出させるのは反対です)

テスト後に提出するだけというと聞こえはいいですが、小刻みにやって→提出という流れがないと、範囲は膨大になります。

それこそ、一気に50ページも60ページもやって出さなきゃいけないという子も出てきます。

もちろん、提出義務がないので自分のペースでできるという恩恵にあずかれる子も中にはいます。

ページ数が指定されていたり、回数が指定されていたり(ノートの余白がなくなるまで何回も書く)というのがないのは、まともな宿題になった証拠です。

しかし、やっぱり期限がないとやらない子はぎりぎりまでやりません。

働き方改革という点では、提出物をチェックする回数が少ない方が先生は楽かもしれません。

しかし、学習効果という観点からは、学校のワークはある程度小刻みに進めていった方が効果的です。

例えば、最初の一週間で1~10ページ、次の一週間で11~20ページ、その次の一週間では、もう一度1~20ページをやるといったように、

・小刻みに
・何周も

というのが学校のワークで学力が定着するためのコツです。

あとは、はっきり言いますが、

・答えがまちがっているのに丸がつけてある
・誤答を解き直さずに、赤ペンで正答を写しておしまいになっている
・そもそも字が汚い
・誤字・脱字、つづりのミス、文頭の大文字、コンマ、ピリオド、クエスチョンマークの欠落
・途中の計算式が書いてないのになぜか答えだけが合っている


などなど、

ま ち が っ て や っ て い る ケ ー ス が 多 い

ので、学校の先生には(適度なペースでよいので)ちゃんとチェックをして欲しいと思います。

学校の先生へ、

ワークに誤字脱字があるのに赤入れもせず「できました」とか検印を押すのはやめてほしいです!!

家庭でも、
「ウォーリーをさがせ!」の要領で、わが子の学校のワークにまちがいがないか探してみましょう。

もちろん、ネクサスでも定期的に学校のワークをくまなくチェックしていますのでご安心を!


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